千畳閣は広島県宮島の豊国神社は厳島神社の摂末社で、大経堂は畳857枚分もの広さがあることから千畳閣と呼ばれています。
戦没者の供養のために豊臣秀吉が毛利輝元に命じて建立したのですが、秀吉の死により工事が中断し、千畳閣の板壁も天井の板もない未完成のまま今に至っています。
名前に「畳」の字がついていても畳はなく、床は板張りなんです。
明治5年に秀吉の霊を祀り、豊国神社と改称(秀吉の神号が豊国大明神で、彼の霊が祀られている神社は豊国神社という名称になります)し、大正7年に宝山神社の加藤清正の霊も合祀されました。
未完成の美しさに浸れる豊国神社(千畳閣)の御朱印や周辺の情報についてご紹介します。
豊国神社(千畳閣)の御朱印受付時間や場所
御朱印は千畳閣内部にある祭殿横の授与所でいただけます。
中に入るには、受付にて拝観料(大人100円、小中学生50円)が必要です。
開門時間が8:30~16:00なので、受付時間も同じかと思われます。
豊国神社(千畳閣)の御朱印、御朱印の初穂料(御朱印料)
豊国神社(千畳閣)の御朱印は、1種類で初穂料は300円です。
豊国神社(千畳閣)の御朱印
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しゃもじの印が宮島ならではの御朱印です。
千畳閣の中にも人間の倍くらいある木製しゃもじが飾られているので、旅の思い出にもなりますね!
豊国神社(千畳閣)の見どころ
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未完成のため、天井の梁がむき出しで内部を囲む壁もないので、色の濃い木材が豊かな外光に照らされ、重ねてきた時代の深さをより感じられます。
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床がぴかぴかなので、天気がいい日は外の景色が反射して幻想的な光景を体験できますよ。
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千畳閣の中に、大きな木製のしゃもじが至るところに飾られています。
木製のしゃもじは、宮島に住んでいたお坊さんが弁天様が持つ琵琶の形から考案して広めた産業で、厳島神社の参拝者によって全国に広まったものだといわれています。
「しゃもじでご飯をすくいとる」ことから、「勝利をすくいとる」とされ、巨大しゃもじは戦勝祈願で奉納されています。
豊国神社は勝利祈願のご利益もあるので、効果は絶大かもしれませんね。
五重塔
千畳閣の横にある朱色が鮮やかな塔は、日本の他の仏塔と同じように和様を基調とした建築様式ですが、幹や柱、尾垂木などの細部に唐様の要素があり、独特の佇まいです。
昔は仏像が納められていたのですが、神仏分離令により、現在は大願寺に遷されています。
周辺のグルメなどを紹介
宮島では、神社めぐりをしながら周辺を散策しているだけで、急にタイムスリップしたような風景に出会えます。
歴史的な町並みを後の時代まで受け継げるよう、宮島のある廿日市市では保全に力を入れているのだそうです。
宮島観光では時間をたっぷりとって、自然に囲まれた古き良き美しい町並みをゆっくり眺めるのも楽しそうです。
揚げもみじ饅頭
広島のお土産といえば、もみじ饅頭が有名ですね。
宮島表参道商店街では、もみじ饅頭を油で揚げた「揚げもみじ饅頭」が食べられるんです。
中身はあんこ以外にもクリームなどがあり、お店の中で食べることもできます。
クリーム味を食べてみたところ、周りはサクサクでほっこりした生地から甘いクリームの香りがして、元はお饅頭一つとは思えないスイーツ感とボリューム感で、大満足でした。
もみじ饅頭の老舗『紅葉堂』さんは、揚げもみじを自宅で楽しむことができる「揚げもみじキット」というお土産品を出しています。
7種の味のもみじ饅頭、専用揚げ粉、専用串が入っているので、揚げ物の準備をするだけで、揚げもみじが楽めるんです。
通販もあるので、自宅にいながら宮島の味が体験できますよ!
穴子まんじゅう
宮島名物の一つに穴子めしがあり、穴子は蒸しても美味しいからと生まれたのが穴子まんじゅうです。
ふかしたてをいただいてみると、ふわふわの生地と穴子の相性がバッチリで絶品でした。
こちらも宮島表参道商店街で食べられます。
大杓子(だいしゃもじ)
etto宮島交流館(宮島まちづくり交流センター)には、世界一の超巨大しゃもじが展示されています。
厳島神社の世界遺産登録を記念して、平成8年からしゃもじ発祥の地・宮島のシンボルとして宮島表参道商店街に置かれ、令和3年に現在の場所へ移転しました。
全長が7.7メートルもあるので、写真におさめるのも大変です。
巨大しゃもじは縁起物だそうですから、これだけ大きければご利益も大きいそうですね。
豊国神社(千畳閣)周辺御朱印巡り
厳島神社
千畳閣の本社である広島県の神社といえば、日本三景の一つ「安芸の宮島」として有名な厳島神社です。
広島県に行くのなら外せない観光場所ですね。
コロナの状況下現在(令和3年6月)御朱印は御朱印帳に直接書き入れしていただけますよ。
大願寺
厳島神社、豊国神社(千畳閣)と一緒に大願寺ですね。
本尊厳島弁財天は、日本三大弁財天の一つです。
さいごに
千畳閣の建立の指揮は、毛利氏の外交僧であり秀吉の交渉窓口だった安国寺恵瓊(あんこくじえけい)がとりました。
与えられた予算は米一万石といわれていて、現代のお金にすると(計算方法は諸説ありますが)5億円くらいとなかなかの金額です。
派手好きで有名な秀吉ですから、もし千畳閣が完成していたなら絢爛豪華な建物になっていたことでしょうね。
大規模な千畳閣の工事を支える大工さんに、力が出るよう恵瓊がふるまったといわれるのが、「太閤力餅」というお団子サイズのきなこ餅です。
五重塔の下にある塔之岡茶屋というお茶屋さんで食べることができるので、宮島散策の休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
豊国神社(千畳閣)の詳細 | |
住所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
電話番号 | 0829-44-2020(嚴島神社) |
公式HP | http://www.itsukushimajinja.jp/ (嚴島神社HP内 境外摂末社) |
公式SNS | なし |