京都の今宮神社は北区と右京区と2つあり、北区紫野の今宮神社は別名を“玉の輿神社”と呼ばれていて、パワースポットとしても人気のある神社です。
歴史は古く、平安遷都前までさかのぼり、紫野の地にあった疫神スサノオを祀る社が始まりとされています。
平安遷都後に都では幾たびも疫病や災厄が起こり、鎮めるための御霊会(ごりょうえ)という儀式が京都各所の神社で行われ、この社で行われた「紫野御霊会」もその一つであり、現在毎年5月に開かれる今宮祭の起源だそうです。
歴史ある紫野今宮神社の御朱印やお守り、周辺情報についてご紹介します。
今宮神社御朱印種類・受付時間や場所
今宮神社の御朱印は社務所にて、9:00~17:00の間で受け付けています。
御朱印の種類と初穂料は以下の4種類です。
- 一面御朱印:初穂料300円
- 二面(花傘)御朱印:初穂料500円
- 三面(和歌)御朱印:初穂料1,500円
※専用印台紙(御朱印帳)込 - 京都十六社の御朱印:初穂料300円
一面御朱印
4月に行われる花鎮めの祭礼「やすらい祭」を象徴する、桜に「花鎮」の印が押された、繊細なタッチの御朱印です。
花笠の絵がついた可愛らしい挟み紙も一緒にいただけます。
二面(花傘)御朱印
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御朱印帳の見開きを使い、花笠と舞う梅の花がやすらい祭の華やかさを思わせる御朱印です。
お祭りの季節でなくてもいただけるのが嬉しいですね。
三面(和歌)御朱印
今宮神社創建の際に、藤原長能(ふじわらのながとう)歌人が詠んだ和歌「白妙のとよみてぐらをとりもちて いはひぞ初むる紫の野に(訳:厳かに整えた供え物を丁重にお供え申し上げて、都の北、紫色に煙るこの紫野の地の、真新しい神殿に初めてお祀り申し上げる祭礼の、なんとみやびやかなことでしょう)」が2ページにわたって書かれています。
崩した文字とシンプルな印が当時の趣を感じさせてくれます。
こちらの御朱印は、今宮神社の御朱印帳を新たに購入した場合にのみ、御朱印分の初穂料を追加して納めることで一緒にいただけるものです。
京都十六社の御朱印
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「京都十六社朱印めぐり」は、年始に16社をお参りして一年間のあらゆるご利益にあずかろうという催しで、今宮神社も対象になっています。
対象の神社どこでも専用の帳面を無料でいただくことができ、期間が元旦から2月15日までの一カ月半です。
京都を訪れる機会の多い方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今宮神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
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絞り染めのような格子状の柄の隅に京野菜が描かれた、品の中に可愛らしさのある御朱印です。
なぜ野菜なのかというと、徳川家光の側室で綱吉の母でもある桂昌院が、故郷の地に坐す今宮社への崇敬を特に強くしていて、彼女の実家が八百屋だったことからだそうです。
サイズは一般的な御朱印帳の小サイズ16cm×11cmで、初穂料は御朱印別で1,200円、色は白桃・白紺・白緋の3種類があります。
今宮神社の「あぶり餅」
今宮神社は門前名物に「あぶり餅」というお菓子があります。
今宮神社の東門を出るとすぐ、風情漂う町家づくりのお店「一和」と「かざりや」があり、どちらでもあぶり餅を食べることができます。
細い櫛に刺さった一口サイズの焼いたお餅に、甘い味噌のたれがかけられています。
周りは香ばしく中はふっくらのお餅に優しい甘みの味噌だれは、なんだか懐かしいような気持ちになりました。
写真は一和さんで食べたあぶり餅です。
今宮神社の「玉の輿お守り」
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今宮神社が「玉の輿神社」と呼ばれているのは、今宮神社とゆかりの深い桂昌院が関わっています。
彼女は名を「お玉」といい、八百屋の娘という生まれながら、将軍の側室になりお世継ぎを産むほどまで出世をした強運の持ち主でした。
“お玉さんの輿入れ(嫁入り)”から、玉の輿という言葉ができたといわれています。
玉の輿お守りで、ぜひ桂昌院の強運にあやかりたいですね。
今宮神社参拝でおすすめの宿泊先
京都への訪問は宿泊込みで計画される方が多いかと思います。
日本でも有数の観光地である京都は宿泊施設も数多く、種類も様々でどこがいいのか迷ってしまいますね。
京都へのアクセスに列車を使うなら、「都シティ 近鉄京都駅」がオススメです。
京都駅と直結していて、宿泊客はチェックイン前後の荷物預りを受けてもらえるので、京都到着から出発まで、着替えなどの荷物の預け場所を心配することなく、京都観光を楽しむことができるんです。
駅に乗り入れる列車が部屋の窓から見えるのも駅直結ならではです。
防音がしっかりしていて、窓を開けない限り列車の走行音はまったく気になりません。
施設内は都会的なシンプルさと清潔感があり、女性も安心して利用することができますよ。
さいごに
重要無形民俗文化財に指定のやすらい祭や、織姫神社をはじめとした6つの摂末社など、今宮神社にはみどころがたくさんあります。
中でもパワースポットとして見逃せないのが、奇石「阿保賢さん(あかほしさん)」です。
参道から見て拝殿の左側の小さな建物で厳かに置かれている石のことで、「神占石(かみうらいし)」とも呼ばれ、病気平癒を祈りながら石を撫でて、次に体の悪いところを撫でると回復するといわれています。
更に、「重軽石(おもかるいし)」とも呼ばれていて、願い事を込める前後にこの石を持ち上げて、後で持ったほうが軽く感じられたら願いが成就するという言い伝えがあります。
参拝の際、試してみてはいかがでしょうか。
今宮神社の詳細 | |
住所 | 京都府京都市北区紫野今宮町21 |
電話番号 | 075-491-0082 |
公式HP | http://www.imamiyajinja.org/ |
公式SNS | なし |