万松寺(ばんしょうじ)は、織田信長の父親にあたる織田信秀により、織田家の菩提寺として建立された寺院です。
万松寺で行われた信秀の葬儀で喪主だった信長は、普段着に帯刀という葬儀にふさわしくない姿で現れ、鷲掴みにした抹香を位牌に投げつけたという話が残っていて、この頃から信長は「うつけ者」と言われるようになったそうです。
慶長十五年(1610年)、名古屋城築城にあたり徳川家康の命によって現在の地に移設され、大正時代に境内の大部分を開放したことで、名古屋の大繁華街・大須新天地通商店街の基礎ができあがりました。
名古屋の歴史に大きく関わる、万松寺の御朱印や御朱印帳をご紹介します。
万松寺(萬松寺)の御朱印受付時間や場所は?
万松寺商店街のの御朱印受付場所は、通路側にある「受処」と看板が出ている窓口にて受付をしています。
平日は11:00~18:00、土日祝は10:00~18:00が受付時間です。
記帳の受付は17:45までとなりますので、ご注意ください。
限定御朱印の種類によっては、予約ができるものもあります。
情報は公式のインスタグラムで告知しています。
また、公式サイトの「WEB授与所」にて、WEB受付もしています。
WEB限定の御朱印もあるので是非チェックしてみてください。
別途、送料がかかります。
万松寺(萬松寺)の御朱印種類・御朱印の初穂料(御朱印料)
万松寺(萬松寺)の御朱印は通常の御朱印を含めたくさんあります。
通常御朱印
通常の御朱印の種類と初穂料(御朱印料)は以下です。
- 本尊十一面観音の御朱印:300円
- 身代不動明王の御朱印:300円
- 白雪吒枳尼真天(はくせつだきにしんてん)の御朱印:300円
- 御深井観音(おふけかんのん)の御朱印:300円
- 重軽地蔵の御朱印:300円
- 菩提所の御朱印:300円
- 仏の言葉シリーズ「空劫(くうごう)」の御朱印(書置き):500円
- 本尊 十一面観音見開き御朱印(書置き):1,000円
- 仏足見開き御朱印(書置き):1,000円
十一面観音の御朱印
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公式サイトではご本尊のWEB拝観できます。
姿は目を凝らさないと見えにくいですが、遠方の方は是非利用してみてください。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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身代不動明王の御朱印
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毎月28日の御縁日には、18時から参拝者の方に無料で「身代り餅」を配っています。
御縁日の御朱印と一緒にいただきたいですね。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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白雪吒枳尼真天の御朱印
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赤い鳥居が連なる近代的なデザインがかっこいい白雪稲荷の御朱印です。
万松寺のマスコットキャラクターはくびくんのモチーフになった白狐が祀られています。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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御深井観音の御朱印
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尾張徳川家初代藩主徳川義直(とくがわよしなお)の正室春姫が深く信仰した観音様です。
安産成就、良縁成就、恋愛成就などのご利益があり、万松寺にのみいらっしゃる観音様ですので、ぜひお参りしてくださいね。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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重軽地蔵の御朱印
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重軽地蔵は願掛けの仏様で、願掛けする前にお地蔵様の像を持ち上げ、願いを込めて合掌したら再びお地蔵様の像を持ち上げ、願掛け前より軽く感じたら願いが叶うとされています。
お地蔵さまは両手で持ち上げられるくらいの小さなサイズなので、力に自信がない方でも願掛けには問題ありませんよ。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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菩提所の御朱印
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菩提所とは先祖代々の位牌を納めているお寺のことで、万松寺は織田家の菩提寺であり、春姫の菩提所でもあります。
織田家と春姫が輿入れした徳川家の家紋が一緒に並んでいるという、なかなか珍しい御朱印です。
御朱印の金額は300円で、書置きの場合は色紙になります。
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本尊 十一面観音見開き御朱印
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本尊十一面観音の見開きサイズの御朱印です。
頭の上の顔たちの表情が豊かというひっそりユニークさがほのぼのします。
書き置きは色紙になります。
仏足見開き御朱印
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仏足石というのはお釈迦様の足跡を石に刻んだもので、万松寺の仏足石は、名古屋城築城の際に加藤清正が天守閣の石垣として集めた石材から発見したものです。
足の裏にも文様があるとは、さすが徳のあるお釈迦様ですね。
書き置きは色紙になります。
白龍見開き御朱印
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仏法において、白は「清浄」を、龍は「守護神」を表しており、万松寺の白龍はなんと動くんです!
11時、13時、15時、17時、19時、20時にその姿を見ることができます。
御朱印の書き置きは色紙になります。
白雪稲荷見開き御朱印
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令和4年4月29日に登場したばかりの新しい御朱印です。
はくびくんの後ろで小槌からでてきた小判にもはくびくんマークがついているのが更に可愛いですね。
記帳はスタンプ、書置きは切り絵のカラフルな色紙になります。
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仏の言葉シリーズ「空劫」の御朱印
空劫は仏語(ぶつご)で、「世界がすべて壊滅して新たに生成の時が始まるまで続く長い空無の時間」のことで、御朱印の金額は500円です。
仏語シリーズは月替わりで昨年登場し、この言葉は人気コンテンツ『ヒプノシスマイク』のキャラクター名だったことからファンからの需要が高く、レギュラー化したようです。
キャラクターカラーを思わせる紫の文字がかっこいいですね。
期間限定の御朱印
御縁日の御朱印
通常御朱印のうち5種は、毎月、それぞれのご縁日に金文字になった御朱印が登場します。
十一面観音は18日、御深井観音は18日、白雪稲荷は22日、重軽地蔵は24日、身代不動明王は28日です。
御縁日に参拝すると、自分と仏様や神様とのご縁も深まるかもしれませんね。
月詣御朱印・仏画シリーズ御朱印
毎月カラフルで優雅だったり可愛かったり様々な見開きサイズの御朱印が、月替わりで2種類登場します。
令和4年5月は、月詣御朱印が親子亀の姿がほっこりする「身体健全」、仏画シリーズが御小女郎(おこじょうろう)に化けて見返る姿が美しい「白雪稲荷」です。
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毎月公式サイトで情報が更新されるので、チェックしてみてくださいね。
そのほか、行事や記念日などで様々な御朱印が出ています。
情報の詳細は、公式サイトやインスタグラムに公開されます。
[1月]
- 正月限定「本尊十一面観音御朱印」「仏足御朱印」
- 干支記念書(切り絵)
[2月]
- 涅槃会限定御朱印
- 「節分会」限定印
[3月]
- 信秀忌限定御朱印
- 春彼岸限定印
- 春姫限定御朱印
[4月]
- 春姫忌の御朱印
- 降誕祭の御朱印
[7月]
- 万松寺の七夕
[7・8月]
- 七夕限定御朱印
[8月]
- 盂蘭盆限定の御朱印
[12月]
- 成道会 限定御朱印
万松寺(萬松寺)の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
万松寺(萬松寺)のオリジナル御朱印帳は「龍」「虎」「はくび」「和紙」の御朱印帳の他に見開きの御朱印帳があります。
【万松寺オリジナル御朱印帳再販開始のお知らせ】
ご好評いただき在庫切れとなっておりました、万松寺オリジナル御朱印帳「龍」の再販を開始いたしました。
「虎」「はくび」「和紙」も取り扱いございますので、
ご希望の方は祈祷受処にてお申し付けください。
皆様のご参拝心よりお待ちしております。 pic.twitter.com/N149cExmhV— 亀岳林 万松寺 (@banshoji_nagoya) November 30, 2019
和紙の御朱印帳
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万松寺にゆかりのある織田瓜紋と徳川葵紋が箔押された、シンプルだけれどゴージャスなデザインです。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cm、値段は2,000円です。
虎の御朱印帳
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大迫力の虎が被っている兜に、織田の家紋がついているのにお気づきでしょうか。
「尾張の虎」と呼ばれた織田信秀をモチーフとしているそうで、内側にもその呼び名が書き記されています。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、値段は2,000円です。
龍の御朱印帳
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天に昇っていく白竜の姿が雄々しくも優美です。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、値段は2,000円です。
はくびの御朱印帳
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万松寺のマスコットキャラクター「はくびくん」の愛嬌たっぷりの表情が可愛らしいですね。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、値段は2,000円です。
見開きの御朱印帳
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表紙に虎が、裏に龍が描かれた、力強さ満点の御朱印帳です。
壬寅年限定で、サイズは一般的な御朱印帳の大サイズの倍となる36cm×24cmの横長タイプ、金額は御朱印ありで4,000円です。
万松寺(萬松寺)のお守り
万松寺(萬松寺)のお守りを少し紹介します。
縁守り
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毎月28日の不動明王ご縁日に祈祷することで不動明王とのご縁が深くなり、ご利益がより一層増すというお守りです。
月替わりの題目とお守りの色になっていて、題目は月詣御朱印と同じものになので、御朱印と一緒にいただくのもいいですね。
事前申し込みか御縁日当日に札処にて授与受付をしています。
大吉御守
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おみくじで大吉を5回出すといただけるという特別なお守りです。
まず初めて大吉が出たら「御神籤帳」という蛇腹折りの紙と一緒に1つ印をいただき、大吉を出すごとに印をいただいていって、印が5つたまると帳面の裏側に願い事を書いて、引き換えにお守りがいただけます。
自分の運で手に入れるお守りだなんて強力なパワーが備わっていそうです。
万松寺開運マスコットはくびくん
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マスコットキャラクターはくびくんが立体的なぬいぐるみになって登場しています。
可愛く飾れてご利益もあるなんて、これはもうゲットするしかないですね!
万松寺(萬松寺)の周辺情報
万松寺は、名古屋で有名な巨大商店街『大須商店街』の中にあります。
一日いても足りないほど沢山のお店が並ぶ商店街では、名古屋グルメを満喫することもできます。
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名古屋は休日の朝食を外でとる文化が一般的だそうです。
それはドリンク一杯分でパンやサラダも食べられる「モーニング」があるから。
大須商店街には老舗「松屋コーヒー本店」があります。
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朝は早起きしてゆっくりモーニングをとった後に、御朱印巡りをするのもよさそうです。
名古屋グルメの小倉トーストも楽しめますよ。
みそかつで有名な「矢場とん」は昔は居酒屋だったそうで、風情もそのままに再現したお店がその名も「昔の矢場とん」です。
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こちらにとんかつはありませんが、名物の味噌おでんはコクのあるお味噌が具に絡んで美味しそうです!
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お土産にういろうを買うなら「大須ういろ」がオススメです。
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本格的なういろうはもちろん、味や形がユニークなういろうが置いてあり、中でもアイスキャンディーのような形の「ウイロバー」が見た目も可愛くて人気になっています。
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万松寺(萬松寺)周辺おすすめ御朱印めぐり
万松寺(萬松寺)周辺の御朱印巡りは、大須観音と三輪神社が徒歩圏内にあるのでおすすめです。
大須観音
万松寺より徒歩10分もかからない所に大須観音は、日本三大観音の一つである観音霊場です。
三輪神社
万松寺から徒歩3分。
沢山の種類の御朱印をいただくことが出来ますよ!
いただける御朱印はSNSでチェックしてくださいね。
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是非一緒に行かれてください。
さいごに
万松寺は将棋界ともゆかりのあるお寺です。
過去に、名人戦・棋聖戦・叡王戦・竜王戦といったタイトル戦の開催地となり、羽生善治さんや藤井聡太さんも対局しています。
開催時には、大盤解説会が行われ、多くの将棋ファンが集まって盛り上がりました。
限定の授与品や記念グッズも登場し、御朱印の書式に似せた記念書やオリジナルの御朱印帳も出ました。
余談ですが、対局時にたびたび話題になるお昼ご飯やおやつは、大須商店街で有名なお店から取り寄せることが多いようです。
将棋に興味のある方には、聖地といえる場所になるかもしれませんね。
万松寺(萬松寺)の詳細 | |
住所 | 愛知県名古屋市中区大須3丁目29−12 |
電話番号 | 052- 2620735 |
公式HP | https://www.banshoji.or.jp/ |
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