広島県の宮島にある大願寺は、正式名称を亀居山放光院大願寺(ききょざんほうこういんだいがんじ)といいます。
明治維新後に発令された神仏分離令の前まで、寺社の修理や造営を担っていて、宮島の千畳閣や五重塔、多宝塔などからなる厳島伽藍(いつくしまがらん)の中心でした。
現在の本堂は、かつては僧坊というお坊さんたちの居住空間にあたる建物で、千畳閣が本堂になる予定だったそうです。
千畳閣のある丘が海に突き出ている様子が亀の姿に似ているため、亀居山の名がついたそうなので、ここからも千畳閣と大願寺に繋がりがあったことが感じられますね。
宮島の神社ともゆかりの深い、大願寺の御朱印や御朱印帳についてご紹介します。
大願寺御朱印受付時間や場所
御朱印の受付時間は8:30~17:00です。
本堂を正面にして向かって右側の御朱印授与所で受け付けています。
大願寺の御朱印
本尊の厳島弁財天の印と厳島神社の神紋と同じ「三つ盛り二重亀甲に剣花菱」の印が押されていて、厳島神社との関わりの深さが強く感じられます。
御朱印の志納金(金額)は300円です。
1年違いますが、書き手さんによって・・・というところでしょうか。
大願寺の弁財天様御朱印帳のデザイン・サイズや価格
大願寺の御朱印帳は、本尊の厳島弁財天が大きく描かれていています。
眺めているだけでご利益がありそうです。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、価格は1,300円です。
同じデザインで、朱色、黄色、青色があります。
大願寺の見どころ
大願寺の見どころをご紹介します。
本堂と護摩堂
写真手前の護摩堂は、明治時代に焼失したものを平成18年に再建し、4mもの総白檀の本尊不動明王半迦座像(ふどうみょうおうはんかざぞう)が納められています。
写真奥の本堂には、弘法大師の作と伝えられる薬師如来坐像など、国の重要文化財に指定されている仏像や、神仏分離令で千畳閣や五重塔から移された仏像があります。
ありがたい仏様がたくさんいらっしゃるのですから、気持ちをこめて丁寧に参拝したいですね。
大願寺の九本松
根元から広がって伸びる姿が縁起がよく、伊藤博文が植えたと伝えられているクロマツです。
9本の枝が放射状に伸びていたのですが、2020年に松くい虫の被害が出てしまい、同年12月に4本の枝が伐採されました。
現在は3本の姿ですが、天高く伸びる枝ぶりはとても見事です。
厳島龍神の社
厳島弁財天の使いとされる厳島龍神が祀られています。
小さいけれど手水もあって立派なお社です。
大願寺のお守り「龍神ゆびわ」
大願寺のお守りには、本尊の厳島弁財天の使いである厳島龍神にちなみ、「龍神ゆびわ」という龍神をかたどった指輪型のお守りが授与品にあります。
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金色の龍神がくるっと一周の輪を作っているデザインなので、自分でサイズを調製ができるようになっていて、金額は500円です。
肌身離さず身に着けていれば、龍神様の力をより感じることができそうですね。
大願寺周辺御朱印巡り
大願寺は、間違いなく厳島神社と千畳閣(豊国神社)とセットで参拝ですね。
さいごに
本堂の厳島弁財天像は、かつて厳島神社の本殿に祀られていましたが、明治の神仏分離令により、大願寺に遷されました。
毎年6月17日に行われる「厳島弁財天大祭」で御開帳があり、その姿を拝観することができます。
厳島神社では秘仏として扱われていて、一般人は拝観することができなかったはずなので、年に一度でもありがたい機会ですね。
厳島弁財天は御朱印にもあったとおり日本三大弁財天の一つであり、あとの二つは神奈川県の江島神社の弁財天と滋賀県の宝厳寺・竹生島神社の弁財天です。
毎年6月10日には、これらの弁財天が集合する「三社弁才天祭」というお祭りが竹生島神社にて行われます。
大願寺の詳細 | |
住所 | 広島県廿日市市宮島町3 |
電話番号 | 0829-44-0179 |
公式HP | なし |
公式SNS | なし |