滋賀県といえば琵琶湖。
そしてひこにゃん、じゃなくて彦根城。
その彦根城から南東に位置するのが、地元から「お多賀さん」という愛称で親しまれている多賀大社です。
鎌倉時代、東大寺を再建しようとした重源という僧侶が、「再建のために寿命を延ばしたければ多賀大社に参拝せよ」という天照大神のお告げを聞いた、という逸話が残っています。
そして重源がその通りにしたところ、「莚」の字に虫食いされた柏の葉が落ちてきたんだとか。
「莚」は「延命」の「延」の字に通じるということで、多賀大社は長寿のご利益があるとして有名になりました。
そんな多賀大社の御朱印についてご紹介していきましょう。
多賀大社の御朱印受付時間や場所
多賀大社では、社務所に併設されている授与所にて御朱印をいただくことができます。
受付時間は8:30~17:00の間です。
次に授与所の場所です。
まず、第一の鳥居をくぐり、そのまま太鼓橋のある場所をまっすぐ進みます。
そして御神門をくぐると手水場が見えてきます。
その手水場の奥に社務所があり、そこに授与所が併設されています。
授与所では御朱印の他に、御朱印帳やお守りも授与していただくことができます。
多賀大社は地元では非常に人気の神社なので、大晦日や初詣の時は特に混み合い、駐車場に入るまでに1~2時間かかることも。
なので、混雑や待つことが苦手な人は、行事の時期を避けて平日に行くことをお勧めします。
多賀大社の御朱印・種類と初穂料(御朱印料)は?
多賀大社の御朱印は、通常御朱印と切り絵御朱印があります。
多賀大社の通常御朱印
多賀大社でいただける通常の御朱印です。
毛筆で多賀大社と書かれ、多賀大社の朱印が押されています。
その上に、「莚」の字が押されていますが、よくよく見てみれば、葉脈のようなものが。
つまりこれは、逸話にある虫食いの柏の葉っぱを表してるわけです。
なんだかちょっぴり可愛らしいですね。
初穂料は300円で、直書きのみの対応です。
多賀大社の切り絵御朱印
多賀大社では、切り絵の御朱印も授与していただけます。
その切り絵御朱印がこちら。
神社の拝殿が切り絵で描かれています。
その上に御朱印が押され、更には毛筆で「莚寿」の文字が。
こちらも、逸話に因んだ言葉で、多賀大社がこの逸話を大切にしていることが良くわかりますね。
初穂料は500円で、書置きのみの対応です。
2023年現在、いただけるかどうかは不明ですが、多賀大社では、御朱印を授与された方に限り、「むすび印」という、御祭神である伊邪那岐・伊邪那美に因んだ「恋むすび」「縁むすび」の2種類の御朱印があり、むすび印は御朱印をいただいたら無料で授与していただけるようです。
多賀大社オリジナル御朱印帳のデザイン・サイズや価格
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多賀大社にはオリジナルの御朱印帳があります。
白に近いピンクの布地に、多賀大社が描かれています。
表面には多賀大社のシンボルマークでもある太鼓橋と、御神門が、裏面には拝殿が描かれています。
建物の後ろには、青々とした鎮守の森が。
全体的に淡い色合いで、ふんわりと優しいした印象があります。
大きさは縦16㎝×横11㎝で、初穂料は1,000円です。
多賀大社の寿命そばでランチ
多賀大社の周辺にはいろいろランチができるお店もあるのですが、せっかくなので多賀大社のご利益がありそうな食事をご紹介しましょう。
それは、多賀大社境内内にある参集殿で食べられる「寿命そば」。
その名の通り、多賀大社に伝わる重源の逸話に因んだお蕎麦です。
参集殿の場所は社務所の裏手。
社務所と絵馬殿の間の道を通り抜けると、すぐ右手に建物が見えてきます。
その建物が参集殿です。
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参集殿内にそば舎があり、そこでは店主が無添加にこだわった出汁でお蕎麦をいただくことができます。
ちなみに一番人気のお蕎麦は月見蕎麦だそうです。
なんでも裏メニューで「満月バージョン」があるんだとか。
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気になる人は試してみては?
なお、お蕎麦だけではなく月替わりで変わるご飯ものもあります。
あさりご飯やエビご飯など、季節に合わせたご飯をたべることができるので、お腹いっぱいになること間違いなしです。
多賀大社参拝のお土産に糸切餅
多賀大社を参拝したら、神社の前の参道、絵馬通りに立ち並ぶお店で何かお土産を買いたいところ。
雑貨店や喫茶店などが立ち並んでいますが、一番多いのは和菓子屋さん。
というのも、多賀大社周辺ではとある和菓子が名産品として有名なのです。
その和菓子というのが「糸切餅」。
白い米粉に青・赤・青の線を入れて、餡子を包んだ和菓子です。
一見すると、なんだか飴細工みたいですよね。
この糸切餅は多賀大社の氏子の間では、厄除けのお菓子として知られていて、大量購入する人も多いんだとか。
そんなわけで、多賀大社の参道には糸切餅を販売する和菓子屋さんが多いんです。
そんな糸切餅が購入できる和菓子屋さんの中でも有名なお店を紹介しましょう。
一つは多賀やさん。
多賀神社の目と鼻の先にある和菓子屋さんです。
大きなしゃもじの看板があるので、すぐにわかると思います。
糸切餅以外にも、縁起物のお箸やだるま、ご当地グッズなども販売しています。
営業時間は8:00~17:00ですが、糸切餅が売り切れると閉店してしまうことがあるそうなので、注意が必要です。
もう一つは莚寿堂本舗さん。
こちらも多賀大社のすぐ近く。
というか、多賀やさんの2件隣り。
こちらでは糸切餅のお持ち帰りの他、店内で食べることもできます。
そして、普通の糸切餅以外に、期間限定でちょっと変わり種の糸切餅を食べることも。
例えばこんなのとか。
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こちらは春の季節にのみ販売される、苺を乗せた糸切餅です。
どんなメニューがあるのかはお店の公式インスタグラムで確認することができるので、気になる人はこまめにチェックしてください。
営業時間は9:00~17:00ですが、売り切れ次第閉店するそうなので、こちらも注意してください。
多賀大社へのアクセス&駐車場情報
多賀大社への参拝は、遠方の人なら電車、滋賀近辺の人なら車を利用するのをおススメします。
アクセス
電車を利用する場合
多賀大社の最寄駅は、近江近鉄「多賀大社前駅」です。
JR彦根駅から近江近鉄「彦根駅」に乗り換えます。
近江近鉄「彦根駅」はJR彦根駅の接続駅なので、駅構内から出ることなく乗り換えられます。
近江近鉄「彦根駅」では、下り「高宮・多賀大社前・八日市方面」に乗車し、多賀大社前駅で下車します。
多賀大社前駅からは、徒歩10分ほどで多賀大社に到着します。
車を利用する場合
車で多賀大社まで行く場合、北側から行く人は名神高速道路「彦根IC」で降りましょう。
そのまま国道306号を進むと多賀大社に到着です。
南側から行く人は名神高速道路「湖東三山スマートIC」で降りましょう。
そこから国道307号に入り、そのまま進むと多賀大社に到着です。
南側から行く人は、京都南ICから大津ICのあたりが平日でもよく渋滞をするので注意してください。
迂回ルートもないので、多賀大社以外の場所も観光する場合は、早めに出かけることをおススメします。
駐車場
多賀大社の参拝者用駐車場は3カ所あります。
多賀大社に近い順から紹介していきましょう。
①参集殿駐車場
多賀大社の参集殿の裏側にある駐車場です。
もともとは車のお祓い場でしたが、その一部を駐車場として開放しています。
20台ほど停められます。
場所は、まずは多賀大社前の大鳥居の前を通り過ぎ参道を進んでいきます。
少し進むと右折する道があるので、そこを右折すると、参集殿駐車場の案内板が出ています。
そのまま案内に従って境内を進むと、駐車場に到着します。
高齢者の人や小さいお子さん連れ、体の不自由な人は、こちらの駐車場に停めると参拝が楽です。
②参拝者用駐車場
表参道絵馬通りの入り口にある駐車場です。
絵馬通りの手前の橋を渡る直前のところにあります。
ここからなら、絵馬通りにあるお店を見たあとで参拝することができるし、神社からも近いのでおススメです。
駐車スペースは6台。
駐車料金はお気持ちをポストに入れてください。
③大駐車場
もう一つは、国道307号沿いにある大駐車場です。
表参道絵馬通りの手前にある、国道307号の多賀交差点を南に進むと駐車場があります。
500台停められる大きな駐車場です。
国道307号からすぐに入ることができ、駐車場も広々しているので、楽に停めることができます。
多賀大社までは徒歩5~10分ほど。
なお、お正月は有料になります。
さいごに
さて、ざっくりとですが、多賀大社について紹介していきました。
ざっくりと言いましたが、本当にここで紹介したのが多賀大社の見どころの、ごくごく一部。
太鼓橋はもちろん、しゃもじ型の絵馬や、これからが紅葉が見ごろの庭園。
これからの季節は夜、ライトアップもされるので、ますます参拝するのが楽しみになってきます。
ライトアップは多賀大社の他、大滝神社、胡宮神社でもされるので、そちらの神社も参拝してみるのはいかがでしょうか。
多賀大社の詳細 | |
住所 | 滋賀県犬上郡多賀町多賀604番地 |
電話番号 | 0749-48-1101 |
公式HP | http://www.tagataisya.or.jp/ |
公式SNS | X Facebook Instagram |