「生田神社」と言えば、地元では「生田さん」と呼ばれ、春の4月15日に催行される「生田祭」は、盛大な祭りであることで知られ、正月飾りが門松ではなく、「杉盛」という二千本の杉の枝を使って作られる飾りが楼門前に飾られます。
生田神社をさらに有名にしているのが、縁結びの神様を祀っていることです。
御祭神の稚日女尊(わかひるめのみこと)は、神服を織られる神様とされ、その衣服を織る時に糸を合わせながら織り成すことが、人と人との縁を結ぶ者につながるとされ、「縁結び」「恋愛成就」の神様として厚く信仰されています。
生田神社では、この「縁結び」に因んだお守りなどの授与品があり、そのご利益が有名なようです。
さらに、時世を反映しスマートフォンを用いた「おみくじ」をいち早く導入したことでも話題になっています。
そんな生田神社の御朱印を中心に、お守りとおみくじ、駐車場情報などについて紹介していきます。
生田神社御朱印種類、受付時間や場所
御朱印の受付は、通常は午前9時から午後17時までです。
御朱印の受付場所は、拝殿の左側のある社務所にて受け付けています。
生田神社では通常の御朱印の他に限定御朱印が授与されています。
生田神社の御朱印
生田神社の通常御朱印と限定御朱印を紹介していきます。
通常御朱印
生田神社の通常の御朱印は2種類。
生田神社の御朱印と神戸七福神の御朱印で、初穂料はいずれも500円です。
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左:神戸七福神の御朱印 右:生田神社の御朱印
生田神社の御朱印は、中央に神文である「八重桜」の紋と、神社の角印があります。
その上より「生田神社」と墨書されています。
神文と角印の大きさが等しく、墨書されることでより整然としたものとなっています。
神戸七福神の御朱印は、中央に「八重桜」の神文があり、その右に「神戸七福神 弁財天」左に「生田神社」の縦長の印が押されています。
神戸七福神の御朱印帳と通常の御朱印帳どちらにも記帳していただけます。
限定御朱印
限定御朱印は、春夏秋冬の詣での御朱印と毎月の御朱印に数量限定の御朱印があります。
春夏秋冬の詣での御朱印と毎月の御朱印は初穂料500円となっていますが、数量限定の御朱印は初穂料1,000円です。
2021年の1月から6月まで授与された御朱印に限定して紹介します。
令和三年一月限定の特別朱印【 謹賀新年 】
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この御朱印は、金紙を台紙として、右上に「初詣」と墨書し、その下に金粉で「庚牛歳」と揮毫されています。
慶事を表す「松竹梅」のうち、生田神社の歴史において良きご縁にない「松」を「桜」に替えて表現されておし、右下と左上に「桜・竹・梅」を描きます。
右の一番下にある鳥居の横に「杉盛(すぎもり)」を配してます。
中央に「生田神社」とあり、その下に神戸の街をイメージしたものを配します。
左に日付、その下に「生田神社参拝之章」の印章があります。
全体的に賑やかで、派手な御朱印です。
令和三年一月限定の特別朱印【 初 詣 】
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右上に「初詣」と墨書し、その下に金字で「開運招福」と揮毫され、その下には桃色の字で「丑」と書かれています。
縁むすびの神である御祭神「稚日女尊(わかひるめのみこと)」を中央に揮毫(きごう)し、その下に六甲の山から初日が昇る様をイメージしたイラストを配しています。
全体的に色とりどりの和柄をちりばめられています。
朝日が昇る六甲山の初日の出がジャンプするイルカに見えるのは気のせいでしょうか?
季節限定の特別御朱印【冬詣】
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右に「冬詣」と揮毫され、その下に金字で「縁むすび」とあります。
左上と右下の端には、社紋の八重桜が厳しい寒さの中でも蕾(つぼみ)をつけ、春を待つ姿を表現しています。
台紙には冬を代表する雪や色とりどりの和柄を描きます。
こちらの御朱印は元旦から2月28日まで授与されました。
二月限定の特別御朱印【 きさらぎ 】
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右上に「八重桜」の神文があり、その下に金字で「無病息災」とあり、その下に右下に「鬼は外福は内」と「節分(福豆)のイラスト」があります。
台紙の周りには「ハート」を描き、真ん中に「生田神社」と揮毫され、その下に神戸の街並みを配しています。
左上にある、『箙(えびら)の梅』は、源平「生田の森の合戦」で梶原源太景季(かじわらげんたかげすえ)が梅の枝を箙(矢を入れる武具)に差して戦ったという故事にちなみ、春には美しい花を咲かせ境内を彩ります。(生田神社御朱印解説より)
左に日付、その下に「生田神社参拝之章」の印章があります。
梅と桜は色合い的に同じに描かれる印象ですが、こちらも典型的としか言えません。
三月限定の特別御朱印【 やよい 】
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右上に「八重桜」の神文があり、その下に金字で「健康長寿」と揮毫されています。
三月三日のひな祭り(桃の節句)を連想させる色合いに、左上には、「飾り」や右下には「桃の花」配して、「生田神社」の墨書の下には神戸の町に配して、台紙を淡い緑として女の子のお祝いらしく、雅な雰囲気を表現されています。
「桃の花」を配するのは、桃の木は古く厄災や病気をよせつけず、大変縁起の良い植物とされ、『古事記』には「桃の実」を投げて魔を祓ったと記されています。(生田神社の御朱印解説)
金色の淵と文字はきれいですが、色合い的にひな祭りには見えません。
季節限定の特別御朱印【春詣】
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縁むすびの神である御祭神「稚日女尊」を中央に揮毫し、左下と右上に開花した桜を描き、左上と右下には社紋の八重桜と色とりどりの桜の花びらで彩っています。
稚日女尊の「稚日」のみ金字です。
この御朱印は3月から5月まで授与されました。
数量限定の特別御朱印【 さくら 】
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散る桜と月が描かれています。
生田神社の説明だと「この御朱印は、華やかに咲く桜と水面に浮かぶ花びらを神戸の町に配し、春の美しい風景を表現、調製したものです。」
新たな「はじまり」のこの月が、御神紋「八重桜」のように、幾重にも良き御縁に結ばれる、素晴らしい月となりますことをお祈り致します。
ひな祭りを連想させる色合いです。
3月27日から授与が開始されました。
四月限定の特別御朱印【 うづき 】
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散る桜と月が描かれています。
生田神社の説明だと「この御朱印は、華やかに咲く桜と水面に浮かぶ花びらを神戸の町に配し、春の美しい風景を表現、調製したものです。」
新たな「はじまり」のこの月が、御神紋「八重桜」のように、幾重にも良き御縁に結ばれる、素晴らしい月となりますことをお祈り致します。
ひな祭りを連想させる色合いです。
五月限定の特別御朱印【さつき】
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六月限定の特別御朱印【 あじさい 】
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生田神社の末社「市杵島神社(いちきしまじんじゃ)」のもので、こちらに祀られている神戸七福神の一柱である女神「弁財天」を中央に揮毫され、「市杵島社」と大きな印章が押印されています。
右上に「八重桜」の神文、「神戸七福神 芸能・財運の神」と揮毫されています。
芸能・財運の神の部分は金字です。
今回の御朱印は、市杵島神社・生田の池周辺に紫陽花や桜などの植樹を行い整備を進めたことを記念した御朱印です。
左上に幸運の印としての「虹」、左上と右下に「紫陽花」、さらに紫陽花とともに右下には「清流」を描きます。
縁を金で飾るのが個人的にはよいかと。
六月限定の特別御朱印【 みなつき 】
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上部にホタルの放つ神秘的で儚く美しい光を配し、一番下に神戸の町、右下に青苗と田んぼの水を表しています。
右側に紫色の文字で「無病息災」と揮毫され、中央に「生田神社」と「八重桜」の神文が配されています。
左下に「生田神社」の神社の印章があります。
個人的には好きな色合いの御朱印です。
数量限定の特別御朱印【夏越の大祓】
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右上に「八重桜」の神文、その下に「無病息災」と揮毫され、流れる川を表しています。
中央には「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」で設(しつら)える茅の輪(ちのわ)を描きます。
この茅の輪は「新年より半年の間、心と身体に知らず知らずに溜まった罪や過ち、穢れ(けがれ)を祓い清め、残りの半年を穏やかな気持ちで過ごせるよう願う」ためのものです。
茅の輪の中には、茅の輪をくぐる際に唱える和歌(拾遺和歌集)を揮毫されています。
右隣の川はこの茅の輪と和歌がケガレなく清らかな事を比喩しています。
左側には神社の印章と金字の「生田神社」という揮毫があります。
季節限定御朱印【 夏 詣 】
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中央に縁結びの神である御祭神「稚日女尊(わかひるめのみこと)」。
右上角、左下角に社紋、反対角に夏の花「向日葵」。
向日葵が輝いて夏らしい印象の御朱印です。
授与は、6月15日から8月31日までです。
七月限定の特別御朱印【 ふみづき 】
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7月は七夕ですね☆
笹に願いを込めて結ばれた短冊は、願いが叶いますように・・・と一緒にお祈りしてくれているような印象の御朱印です。
七月限定の特別御朱印【 神むすひ 】
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七月の夜空に煌めく「天の川」。
むすびの神・生田大神との御神縁を「神むすひ」という言葉で表現しているそうです。
運気が昇り良き御縁を結ぶ、幸せ多き月となりますようにと願いがこめられている御朱印です。
生田神社の御朱印郵送について
2021年5月に初めて確認したのですが、生田神社では現在進行形で、コロナにて参拝が困難な参拝者に対して、「たまき」をはじめとするお守りや神札の他、御朱印の郵送を行っています。
ただし、限定御朱印のみの授与となります。
御朱印帳を送っても揮毫していただけません。
詳しくはこちら↓↓↓
生田神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
八重桜の御朱印帳
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御朱印帳の色は「藍」と「桃」があり、どちらも社紋である「八重桜」が水に流れる様子が描かれています。
表には左上に「御朱印帳」、裏には右下に「生田神社」と金字で文字が入れられています。
ともに初穂料は御朱印なしで1,200円です。
神戸タータンの御朱印帳
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生田神社と神戸タータンがコラボレーションをした御朱印帳で、平成31年12月から授与されています。
「神戸タータン」とは、神戸開港150年を記念し、神戸のイメージカラーのみなと神戸の海の「青」に、街に多く見られる白亜の建築物や真珠の「白」、ポートタワーや神戸大橋の「赤」、後ろに控える六甲山の「緑」の四色それぞれの色をチェック柄で表現したものです。
タータンはスコットランドでクラン(氏族)ごとのチェックとして19世紀に確立したもので、日本の家紋に当たるものとされ、「神戸タータン」は、言うなれば神戸の町を象徴した「家紋」であり「シンボル」のようなものです。
生田神社の社紋である「八重桜」と神戸タータンを組み合わせ、モダンなデザインに仕上げました。御朱印帳を開くと、模様がつながり、一輪の八重桜が咲きます。
御朱印帳は「白」一色で、表の左上に小さく「御朱印帳」、裏の右下に小さく「生田神社」と文字を入れています。
初穂料は、御朱印なしで2,000円となります。
このコラボで、より神性を増した「神戸タータン」を御朱印帳としたものだから、その霊験は高いのかも!
生田神社のお守り「たまき」
御朱印とは違い、お守りなどの授与は午前8時から行われています。
授与所には数多のお守りがありますが、縁結びのご利益の強さでは、「たまき」はよく取り上げられています。
たまきとは、奈良時代以前の言葉で現在の言葉でいうと「ブレスレット」に相当します。
生田神社のご祭神「稚日女尊」は機織りの神として伝えられており、糸と糸を織り成すように良きご縁を結ぶと言われております。
このたまきは、玉などに紐を通して作られたお守りと言い、生田神社のご祭神の象徴とされる糸に、祭神のご利益である良きご縁が永遠に続くことを祈念した上で縫製されたもので、男女の良縁をはじめ、友人・仕事など様々な人とのご縁を結ぶご利益を授けられるという。
見た目は、数本の糸を束ねてチャームをつけたものです。
特徴的なのがチャームで、メビウスの輪の形をしていて、これに紐をとおして「たまき」が作られており、その姿は「メビウスの輪」のように無限に縁が続くことを祈念していると考えるべきかと。
この「たまき」を身に着け「生田の森」にある神木(樹齢500年を超えるご神木が4本あるらしい)に触れるとよりご利益があるようです。
そして、この「たまき」は、以下の内容を実践すれば効果がつよくなるといわれています。
- 肌身離さず持ち歩く
- 人に見せびらかせずに持つ
- 自分には目につきやすいところにつける
この「たまき」も季節限定のバージョンがあるようですよ!
こちらは7月1日から頒布された夏をイメージした色合いの数量限定限定「たまき」です。
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全種類、初穂料は1,000円です。
生田神社のおみくじ「NFC/QRコードおみくじ」
コロナ災禍が続く、令和二年の秋頃に、生田神社からある知らせが発表されました。
令和3年のお正月(初詣)を、コロナウイルスの感染予防を徹底し、安心・安全にお参り頂くために、「非接触・混雑回避」を念頭に、「スマートフォンによるNFC/QRコードおみくじ」を導入する方向で調整しているとのことでした。
これは、生田神社側が初詣期間の「安心安全な参拝」の環境づくりを大きなテーマととらえ、11月頃からの開始を宣言されていました。
それに関するお知らせはこちら↓↓↓
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そして、令和2年11月14日から宣言通り導入されました。
やり方は実に簡単で、利用の際はスマートフォンでNFCまたはQRコードから専用サイトを開き、画面上のおみくじを引く。表示された番号を授与所に伝えることで初穂料と引き換えにおみくじを受け取ることができます。
なお、注意点があり、初穂料は300円かかるうえ、スマホ決済はできません。
おみくじ授与の流れ
生田神社のおみくじ「NFC/QRコードおみくじ」の流れを紹介します。
①スマホでNFCまたはQRコードからアクセス
以下の内容を確認する。
確認したら「とじる」をタップします。
②おみくじの筒をタップし、おみくじを引く
③出てきた番号を授与所に伝える
出てきた番号を授与所に伝えて初穂料300円を納めておみくじを受けます。
以前から生田神社名物のおみくじとされ、授与所で授与されています。
この御籤のやり方は、授与所で授与された後、それを持ったまま本殿裏の「生田の森」を奥へ進んでいきます。
すると、水が染みると文字が現れ、大吉や中吉などの運勢の他、幸運をもたらす色や願い事、縁談など文字がどんどん浮かび上がってくるとのこと。
このようになるとのこと↓↓↓
やったことが無いので、SNSの投稿を見るだけではイメージできません。
「百聞は一見に如かず」ということで、次回参拝した時に「水みくじ」挑戦したいです!
生田神社の駐車場について
生田神社は、鳥居の近くに70台とめられる駐車場がありますが有料です。
駐車場料金は最初の1時間まで500円、以降10分につき100円増額されていきます。
周辺にもいくつかコインパーキングなどがありますが、収容台数が少なかったり土日祝になると割増料金になる所もあります。
御朱印をいただく待ち時間が長くなる可能性はあるとは思いますが、1時間から1時間半くらいの所要時間であれば、500円~800円くらいの駐車料金をどう思うかですね。
さいごに
生田神社には直接的な関連はありませんが、生田神社の周辺でおすすめの御朱印巡りがあります。
それは、「神戸八社巡り」です。
生田神社の周辺には、生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)というものがあります。
これは、生田神社を囲むように点在し「一」から「八」までの番号のついた神社のことで、裔神とは、「えだがみ」とも読み、末社に祀られている神様のことをいいます。
この一から八という番号は神功皇后が参拝者順序とされています。
これらをめぐる御朱印があり、「神戸八社巡り」とも呼ばれています。
生田神社と一緒にいかがでしょうか。
詳しくは神戸八社巡りの公式HPをご覧ください。
生田神社の詳細 | |
住所 | 兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2-1 |
電話番号 | 078-321-3851 |
公式HP | https://ikutajinja.or.jp/ |
公式SNS | |