奈良の新薬師寺は、春日大社の南方に位置し、全盛期には440メートル四方もの土地を有したというお寺です。
奈良時代、聖武天皇の病気平癒を願って、妻の光明皇后によって創建されたと言われていて、本堂や、中に収められている本尊の木造薬師如来坐像は国宝に指定されています。
また、薬師如来坐像を囲む塑造(そぞう)十二神将立像についても、内11躰が国宝となっているんです。
平安時代の災害で主なお堂を失い、今は唯一残ったお堂を本堂としたこじんまりとした境内になりましたが、凝縮された古代の歴史と文化財がつまった、新薬師寺の御朱印や御朱印帳についてご案内します。
新薬師寺の御朱印種類、受付時間や場所
新薬師寺で御朱印をいただける場所は本堂の中です。
御朱印料を支払う場所は南門の拝観受付になります。
拝観料(大人600円、中高生350円、小学生150円)と一緒に支払ってください。
参拝時間が9:00~17:00なので、終了時間ギリギリに御朱印をお願いすることのないよう、余裕を持って訪問したいですね。
新薬師寺の御朱印種類は以下の通りです。
【通常の御朱印】
- 本尊「薬師如来」の御朱印
- 梵字「薬師如来」の御朱印
- 大和北部八十八ヶ所第八番「薬師如来」の御朱印
- 西国四十九薬師霊場 第六番「薬師如来」の御朱印
- 西国四十九薬師霊場 第六番「御詠歌」の御朱印
- 大和十三佛霊場の御朱印
【期間限定の御朱印】
- 西国四十九薬師霊場開創三十周年記念印
- 西国四十九薬師霊場開創三十周年記念 金紙薬宝印
新薬師寺の御朱印
新薬師寺の御朱印をそれぞれ紹介していきたいと思います。
通常の御朱印
- 本尊「薬師如来」の御朱印
- 梵字「薬師如来」の御朱印
- 大和北部八十八ヶ所第八番「薬師如来」の御朱印
- 西国四十九薬師霊場 第六番「薬師如来」の御朱印
- 西国四十九薬師霊場 第六番「御詠歌」の御朱印
- 大和十三佛霊場の御朱印
本尊「薬師如来」の御朱印
代表的な御朱印はこちらになります。
新薬師寺の御朱印は、梵字とご詠歌以外の様式が共通していて、「奉納(もしくは日輪山)」「薬師如来」「(日付)」が記入されます。
書かれる方によって文字のクセが大きく違うところが、いただくときのちょっとしたお楽しみです。
御朱印料は300円です。
梵字「薬師如来」の御朱印
薬師如来の梵字「バイ」の文字がダイナミックですね。
「奉拝」の下の印「日輪山」は、新薬師寺の山号(さんごう:仏教の寺院において、名称の前につける称号)です。
御朱印料は300円です。
大和北部八十八ヶ所第八番「薬師如来」の御朱印
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江戸中期に制定された奈良の霊場「大和北部八十八霊場」の中に新薬師寺が入っています。
専用の御朱印帳は事務局や大安寺で扱っていて、数量限定なので興味ある方はお急ぎくださいませ。
御朱印料は300円です。
西国四十九薬師霊場 第六番「薬師如来」の御朱印
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関西2府4県に三重県を加えた地域の「西国四十九薬師霊場」に新薬師寺の薬師如来が入っています。
開創三十周年記念の印(左上角)が2022年12月31日まで入ります。
見開きで御詠歌と一緒にいただくとより風情が出そうですね。
御朱印料は300円です。
西国四十九薬師霊場 第六番「御詠歌」の御朱印
現代の書体に近いくずし文字なので読みやすいです。
日輪の如く躰から光を出して世界を照らし、人々を浄化すると誓って仏になった薬師如来を詠んだ歌と思われます。
御朱印料は300円です。
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霊場巡り専用の御朱印帳の場合は見開きサイズになり、少し様式が変わって、より趣があります。
大和十三佛霊場第七番の御朱印
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平安時代から続く十三佛信仰にもとづいた大和路(奈良県)の霊場巡りの御朱印です。
右上が唯一「日輪山」とかかれているのは、十三佛がそれぞれ違う徳を持っていることからでしょうか。
御朱印料は300円です。
期間限定の御朱印
- 西国四十九薬師霊場開創三十周年記念印
- 西国四十九薬師霊場開創三十周年記念 金紙薬宝印
西国四十九薬師霊場開創三十周年記念印と金紙薬宝印
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右:金紙薬宝印 左:開創三十周年記念印
開創三十周年記念印は期間中、通常の西国四十九薬師霊場「薬師如来」と「御詠歌」の御朱印に、記念の印が捺されます。
御朱印料は「薬師如来」「御詠歌」、各300円です。
金紙薬宝印は、薬壺(やっこ)の形がユニークな御朱印です。
御朱印料は500円。
金紙薬宝印を専用ホルダー(一冊500円)で49カ寺分揃えた方は薬師如来の写身(うつしみ(小さな仏像))をもらうことが出来るそうです。
どちらも2022年12月31日までいただくことができます。
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「いただくなら全ていただく!」ですね。
新薬師寺オリジナル御朱印帳のデザイン・サイズや価格
新薬師寺のオリジナル御朱印帳は、本尊・薬師如来の光背(こうはい)にあるアカンサスの葉がプリントされた、モダンで落ち着いたデザインです。
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色は紺と朱の2種類があり、裏表紙は無地になります。
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サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、御朱印帳料は1,200円です。
新薬師寺の十二神将について
十二神将とは、薬師如来と薬師経(薬師如来の功徳を解いた経)の信者を守護する十二体の仏尊で、新薬師寺の塑造十二神将立像はとても有名です。
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伐折羅(ばさら)大将像は2014年まで日本の500円切手に描かれていたので、お顔を見たことがある方は多いかもしれません。
新薬師寺の十二神将像は、奈良時代によく作られた塑像(粘土や石膏を材料とした像)であり、天平期(724~749年)の作とみなされています。
ただし、波夷羅(はいら)大将像は江戸末期に地震で倒壊したため昭和6年に補作され、天平期作とされている11体とは異なり、国宝指定はされていません。
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表面が土色をしているのですが、元は青、朱、緑、紫などの鮮やかな着色がされていて、今でも、良く見ると部分的に色の名残りを見ることができます。
薬師如来(像)を中心にぐるっと囲むように立っているのは、十二の方角を守護しているからで、そこから十二支の守護神ともいわれているので、自分の干支はどの大将様なのか探してみるのも楽しそうですね。
新薬師寺の駐車場やアクセス情報
南門の前に専用の無料駐車場が2箇所あります。
駐車台数は多くないので、混雑期は公共交通機関の利用がおすすめです。
JR奈良駅東口から出ている市内循環バスに乗車し、破石町で下車したら徒歩10分で到着します。
新薬師寺前のジェラートがおすすめ!
新薬師寺を南門から出ると、おしゃれな和モダンのカフェ「GELATERIA FIORE( ジェラテリア フィオレ)」があります。
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看板メニューは店の名前にもあるようにジェラートです。
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特に人気なのがブルーのグラスに好きなジェラートを2種類入れたジェラートダブル。
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見た目も素敵だし、淡い色合いのジェラートは優しい味で癒されます。
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どの味を選んでも600円というのが更に魅力的ですね。
ピザやパスタもあるので、ランチや小腹を満たすこともできますよ。
奈良の散策の途中に立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
さいごに
新薬師寺の本尊・薬師如来は国宝として収められているだけでなく、「薬師悔過(やくしけか)」という、全ての人々の罪を悔いあらためる法要も営まれています。
毎年、1月の初薬師(修正会)と4月のおたいまつ(修二会)にて行われ、4月のおたいまつでは、夜に7メートルほどの大松明10本と籠松明1本が、轟々と炎をあげながら本堂の周囲を回る、迫力ある儀式があります。
通常は一般公開されているのですが、感染症拡大防止のため、開催時期の状況によっては内容に変更があるそうです。
最新情報は公式サイトにて告知されるので、行事に興味のある方は確認してみてくださいね。
新薬師寺の詳細 | |
住所 | 奈良県奈良市高畑町1352番地 |
電話番号 | 0742-22-3736 |
公式HP | https://www.shinyakushiji.or.jp/ |
公式SNS | なし |