滋賀県といえば、なんと言っても近畿の水がめと称される琵琶湖が有名です。
その琵琶湖沿いにある国道161号線を車で走っていると、突如、湖の中から突き出した鳥居を見つけることができます。
国道161号を挟んで、その鳥居の真正面にある神社が、今回ご紹介する白髭神社です。
神社に伝わる伝承では、古事記や日本書紀に登場する倭姫命によって社殿が建てられた、近江最古の大社だといわれています。
また、境内は豊臣秀吉の息子秀頼によって整備され、桃山時代の特徴が残る本殿は重要文化財にも指定されています。
そんな歴史的を感じる白髭神社でいただける御朱印、そして見所についてご紹介していきましょう。
白髭神社の御朱印受付時間や場所
白髭神社の御朱印は、境内に入って本殿右手にある社務所に併設されている授与所で授与していただけます。
授与時間は9時~17時の間。
私が参拝したのは休日だったのですが、境内には10人くらいの参拝者がいて、御朱印をいただくのに20分ほどかかりました。
白髭神社の御朱印の種類と初穂料(御朱印料)
白髭神社の御朱印は、通常の御朱印の他に西近江七福神巡りの御朱印がいただけます。
白髭神社の通常御朱印
白髭神社でいただける通常の御朱印です。
上が白髭神社の押印、下に近江白髭神社社務所と押印されています。
白髭神社の御朱印は基本的に通常御朱印のみ。
滋賀県警とコラボした御朱印を頒布したことがあるみたいですが、期間限定御朱印を頒布したのはその一度きり。
現在は、いなかなる期間限定・季節限定御朱印も頒布していません。
うーん、実に硬派。
初穂料は300円です。
西近江七福神巡りの御朱印
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七福神巡りはいろんな都道府県で実施されていますが、滋賀県でも行われています。
ちなみに滋賀県の七福神巡りは「近江七福神巡り」と「西近江七福神巡り」の二つ。
この二つのうちの「近江七福神巡り」の寿老人が白髭神社に割り当てられており、白髭神社では寿老人の御朱印をいただくことができます。
御朱印は白髭神社と同じく「白髭神社」「近江白髭神社社務所」の二つが押され、寿老人と書かれています。
初穂料は300円です。
白髭神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
白髭神社のオリジナル御朱印帳はありません(2022年8月時点)ので事前に御朱印帳を持参していきましょう。
忘れずに御朱印帳を持ってきたのに御朱印をいただく面が無いなんてことにならないためにも事前に中をチェックしてくださいね。
私はそうならないためのも普段予備の御朱印帳も一緒に持っていきます。
白髭神社の見どころ
さて、冒頭でもお伝えしましたが、白髭神社の真正面は琵琶湖。
そして琵琶湖の水面からは鳥居がにょきっと突き出ています。
その様子がこちら。
こ、これは宮島にある厳島神社の大鳥居…!
ではなくて、上に書いた通り、この鳥居は白髭神社の湖中鳥居です。
鳥居が建っている場所も、瀬戸内海ではなく琵琶湖。
大昔から白髭神社前の琵琶湖には鳥居があったという言い伝えがあり、室町時代の屏風にも湖中に鳥居がある様子が描かれており、天下異変の前兆として突如姿を現したとか、いろいろな伝説が残っています。
そんな伝説の鳥居が実際に建てられたのは昭和に入ってから。
昭和13年に大阪の薬問屋の寄進によって建てられ、昭和56年に今の鳥居に建て替えられました。
白髭神社は正面が東を向いているため、その真正面にある湖中鳥居も東を向くようなかたちで建てられています。
そのため、日の出の時はちょうど鳥居の中から太陽が昇っていくような構図になるんです。
こんな感じで。
どうですか?
実に映えるでしょう?
この湖中鳥居はインスタ映えスポットとしても有名で、特に元旦は鳥居から昇る初日の出をカメラに収めようとする人達で賑わいます。
この風景を是非、見に行って欲しい…と言いたいところなんです、が!
ここで一つ注意点と、絶対に守って欲しいルールがあります。
まず、湖中鳥居がある場所は、国道161号線を挟んだ神社の向かい側。
そして国道161号線は、かなり車の往来が激しい道です。
更に、鳥居の近くには信号も横断歩道もありません。
そのため、写真を撮るために国道161号線を横断するのは非常に危険で、実際に死亡事故も発生しています。
こうした交通事故を防ぐため、神社には写真を撮るための高台として「藍湖白鬚台」を設置しました。
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湖中鳥居の写真を撮る人は、この台の上から撮影するようにしましょう。
無理に国道を渡ろうとするのは危険ですし、苦情は神社側に向かうことになって、神社に迷惑をかけることになってしまいます。
なので、「写真を撮る時は国道を渡らず、藍湖白鬚台から」というルールを徹底してくださいね。
白髭神社のアクセスと駐車場情報
白髭神社は最寄り駅が遠いので、車で参拝するのがお勧めです。
京都・大阪方面から参拝する場合は、京都東ICで降りて、湖西道路・国道161号を北上すれば神社に辿り着きます。
東京・名古屋方面から参拝する場合は、米原JCで北陸道へ入り、木之本IICで降りて、国道8号・303号・161号を南下すれば到着します。
神社には境内に駐車スペースがあり、そこに約50台ほど車を停めることができます。
ただし、元旦は国道の混雑緩和のため、乗り入れを禁止する時間帯があります。
その場合は別の場所に臨時駐車場が設けられるので、元旦に参拝する場合は、事前に神社の公式ホームページで確認しておきましょう。
さいごに
ここまで、近江最古の大社といわれる白髭神社の御朱印と見どころについて紹介してきました。
どうしてもインスタ映えする湖中鳥居に目が向いてしまいますが、古い歴史を持つ白髭神社には、その歴史を感じさせるものがたくさんあります。
重要文化財に指定されている本殿もそうですが、摂社も豊臣秀頼によって建立されたものが多く残っています。
また、境内のあちこちには、多数の詩人・歌人の碑があり、中でも松尾芭蕉の碑は、江戸時代に建立されたものです。
白髭神社に参拝した際は、琵琶湖に佇む鳥居だけではなく、白髭神社が伝える歴史にも是非触れてみてください。
白髭神社の詳細 | |
住所 | 滋賀県高島市鵜川215番地 |
電話番号 | 0740-36-1555 |
公式HP | http://shirahigejinja.com/ |
公式SNS | |