山梨県甲府市の稲積(いなづみ)神社は、京都の千本鳥居で有名な伏見稲荷を本宮とし、正ノ木稲荷大明神を祀っている神社です。
境内に祀られているのはお稲荷様だけでなく、出雲大社や天満天神大社とご縁もあり、たくさんのご利益があることから、元旦や「正ノ木(しょうのき)さん」と呼ばれるお祭りのときなどには、地元はもちろん県外からも多くの参拝客が訪れています。
ご利益だけあげても、商売繁昌・家内安全・初宮詣・厄除・方位除・縁結び・学問成就・交通安全・安産・開運などなど、細かくあげるともっとあるので本当にもりだくさんです。
いつでも自分にぴったりなご利益がありそうな、稲積神社の御朱印や御朱印帳などをご紹介します。
稲積神社の御朱印種類・受付時間や場所
稲積神社の御朱印は、表参道を直進して、二つ目の鳥居を潜ってすぐ右側にある社務所にていただくことができます。
受付時間は8:00~17:00です。
御朱印の種類は以下の通りです。
【通常御朱印の種類】
- 通常御朱印(手書き、書置き)300円
- キャラクター小の御朱印(手書き)500円
- キャラクター大の御朱印(手書き)800円
【限定御朱印】
- 月限定の御朱印(手書き、書置き)500円
- 夏越大祓祭の特別御朱印 6/15~7/3の期間限定御朱印 300円~800円
- 正ノ木祭の特別御朱印 5/2~5/5期間限定御朱印 300円~800円
稲積神社の御朱印
通常御朱印
まんまるの稲穂の社印は御朱印帳の中にあっても目を引きそうです。
五穀豊穣を祈願するために建てられたそうなので、農業をイメージしやすく、社名にもある稲が印になったのでしょう。
初穂料は300円です。
キャラクター小の御朱印
イラストは、スマホアプリゲーム「マギアレコード」のキャラクターデザインなどを手がけられた、漫画家PAPAさんによって描かれたものです。
子供や若者にも神社に親しんでもらおうという企画で、山梨県南アルプス市出身のPAPAさんに依頼したそうです。
中央の可愛い女の子は誰なんだろうなど、いろいろ気になって神社のことにも興味が湧きそうですね。
キャラクター大の御朱印
イラストの女の子はウカノミタマノオオカミ様で、稲荷神社の御祭神「お稲荷様」です。
狐はこちらの神様の使いであって御祭神ではないと、この御朱印で初めて知りました。
初穂料は800円です。
「正ノ木さん」のお祭り期間限定で、右側に「正ノ木祭例大祭」の印が押されます。
月限定の御朱印
右上の御幣がその月にちなんだもののイメージカラーになります。
今月は何色なんだろう、ともらうときの楽しみが増えますね。
頒布期日は毎月の土日祝と1日・3日・15日、受付時間は9:00~17:00で、初穂料は500円です。
詳細は公式ブログでご確認ください。
夏越大祓祭の特別御朱印
6/15~7/3の期間限定でいただける「夏越大祓式」の印付きの御朱印で、初穂料は300円です。
夏越大祓は6/30に行われ、茅の輪も設置されますので、是非くぐって、半年過ごした分の穢れを落とし、あと半年分を無事に過ごせるよう祈願しましょう。
正ノ木祭の特別御朱印
「正ノ木祭」は毎年5/2~5/5に行われ、県内外からたくさんの人が訪れる大きなお祭りです。
並ぶ露天商は250店以上というのですから、その規模がどれだけ大きいのかわかりますね。
お祭りの期間中、初穂料はそのままで通常の御朱印の右側に「正ノ木祭例大祭」の押印がいただけます。
正月限定の御朱印
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お正月三が日期間限定でいただけます。
向かい合っている狐は稲積神社で古来より受け継がれている「鍵銜向霊狐(かぎくわえむかいきつね)」と呼ばれるものです。
お正月に金の文字で描かれていることも加わって、とても縁起がよさそうです。
稲積神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
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ぽっちゃり気味の狐がかわいらしいです。
通常の御朱印帳は青色で、紫色は正月限定です。
初穂料は1800円です。
令和元年5月から新しい御朱印帳が登場しました。
お正月の御朱印や通常の絵馬と同じ「鍵銜向霊狐(かぎくわえむかいきつね)」の絵柄で、通常版として白が出ており、黄緑が5/2の「正ノ木さん」から50冊限定で出ました。
初穂料は1700円です。
稲積神社でお水取り
拝殿を正面にして左側に、「瘡子社」「熊野社」「甲子社」という、出雲大社と熊野大社からの分けられた御霊を祀る三社がある場所で、お水取りやお砂取りをすることができます。
お水取り
地下136メートルから出ている湧水で、飲むと長寿や健康運のご利益があります。
水質調査で飲料水と認められているお水ですので、水筒などに入れて自宅でゆっくりいただくこともできます。
初詣やお祭りの時には行列ができることもあるようなので、いただく場合は平日を狙ったほうがいいかもしれません。
お砂取り・お石取り
境内の神様(出雲大社の大国主命)に一番近い場所に、清浄な「御砂」と「御石」が安置されており、出雲大社の「お砂取り」と同様のことが行えるようになっています。
出雲大社のお砂取りは、稲佐の浜の砂を境内の素鵞社(そがのやしろ)の砂と交換する必要があるのですが、こちらはその場のみで御砂や御石をいただくことができます。
御砂は自宅の四方に撒くことで厄除けになり、御石はお守りにすると運気上昇になったりと、御砂や御石は祈願ごとに異なる方法で用います。
御砂と御石に宿る力と実際の質量は関係ないので、持ち帰る量はちょっとで大丈夫です。
稲積神社の見どころ
十二支灯篭
北参道に沿って、狭い感覚でずらっと左右に灯篭が並んでいます。
近づいてみると灯篭には十二支が刻まれています。
古来より、自分の干支が刻まれた灯篭に触れて祈願しながらまわりを三周すると願い事が叶い、その年の干支の灯篭で同様にすると厄除けや開運の御神徳があるといわれてるそうです。
丑年に参拝したので丑の灯篭に印がついていました。
江戸時代に奉納された十二支灯篭は丑の一基のみが現存していて、そちらは表参道のしるべ石の向かい側にあります。
文殊の石
十二支灯篭を通り過ぎると右側に大きな石があり、こちらも十二支灯篭のように、触れて祈祷しながらまわりを三周すると願いが叶うというものです。
文殊というのは「三人寄れば文殊の知恵」の語源になった文殊菩薩のことですが、この石とどういう関わりがあるかというと、話は江戸時代に遡ります。
当時、力持ちがとうてい人力では持ち上げられないようなものを人前で持ち上げて見せる興業があり、三人の力持ちがこの石を持ち上げてみせたそうで、おそらく前述のことわざにある「三人」とかけて名付けられたようです。
様々なものに信仰を持つ時代のようでしたから、驚異的なパワーを持つ人に持ち上げられた石にもその力が宿り、ご利益があると考えられたのかもしれませんね。
稲積神社のアクセス・駐車場情報
バスの場合は、甲府駅バスターミナル3番から出ている路線バスで「遊亀公園(ゆきこうえん)」まで向かいます。
動物園のゲートですが公園エリアは無料なのでそのまままっすぐ進み、右側の売店にある案内板を目印に更に進むと、太鼓橋の向こうに神社が見えます。
車の場合は、中央自動車道を「甲府南インター」で降りて、「平和通り」(国道358号)を直進した後に住宅街に入って、20分くらいで到着します。
駐車場は表参道の裏側にあたる北参道の横にあり、無料です。
さいごに
稲積神社の御朱印や御朱印帳、絵馬に使われている「鍵銜向霊狐」は、日本絵馬としては伝統的な絵柄の一つとして珍重されているそうです。
向かって右側の狐がくわえているのが「神縁結びの扉を開く鍵」や「福や子宝の入った宝箱を開ける鍵」といわれ、古来より、「運気を開く」「願い事が叶う」「子授け」の象徴として信仰されています。
一般的なお稲荷様の狐は、稲荷信の霊徳の象徴である「玉」や知恵の象徴である「巻物」をくわえていることが多いようです。
この「鍵銜向霊狐」の絵馬を授与しているのは、全国の中でもこちらの稲積神社だけとのことですので、参拝の思い出に願いを書いてみるのもいいかもしれませんね。
稲積神社の詳細 | |
住所 | 山梨県甲府市太田町10番2号 |
電話番号 | 055-233-5573 |
公式HP | https://www.inazumijinjya.com/ |
公式SNS | |