名古屋市熱田区にある熱田神宮は、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀っていることで知られている大きな神社です。
神社の創建時期ははっきりしていませんが、起源は古墳時代までさかのぼり、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなった時に妻の宮簀媛命(みやすひめのみこと)が熱田に草薙神剣を祀ったことだと伝えられています。
その後、伊勢神宮に次ぐ鎮護国家(信仰によって国の災いを鎮め、守るという思想)の神社として尊崇され、全国から年間700万人近い参拝者が訪れて賑わっています。
格式高く人気も高い熱田神宮の御朱印や見どころなどを紹介します。
熱田神宮の御朱印種類と値段・受付時間や場所
御朱印の中央に捺される神社や祭神の名が記された印のことを「神印」というからか、熱田神宮では、「御朱印」ではなく「御神印(ごしんいん)」と呼んでいます。
同様に、印をいただく帳面も「御神印帳」という呼び方です。
様式的には御朱印のように神印と日付が入ったもので、持込みの御朱印帳にいただくこともできて、扱いは御朱印と同様なので、ここでは「御朱印」「御朱印帳」として紹介します。
熱田神宮の御朱印受付時間は、7:00~日没までです。
受付場所は御朱印の種類によって異なります。
熱田神宮の御朱印種類と受付場所は以下の通りです。
【熱田神宮境内】
- 熱田神宮本宮の御朱印
- 別宮八剣宮の御朱印
- 上知我麻神社の御朱印
【境外】
- 高座結御子神社の御朱印
- 氷上姉子神社の御朱印
熱田神宮の御朱印は、本宮を正面にして右手にある「授与所」です。
別宮 八剣宮(べつぐうはっけんぐう)の御朱印・上知我麻神社(かまちかまじんじゃ)の御朱印は、上知我麻神社を正面にして左側にある「上知我麻神社 社務所」です。
高座結御子神社(たかくらむすびみこじんんじゃ)の御朱印・氷上姉子神社(ひかみあねこじんじゃ)の御朱印は熱田神宮境外の各神社になります。
高座結御子神社は熱田神宮から徒歩15分、氷上姉子神社は車で20分程度かかります。
境内のマップは公式サイトでダウンロードが出来るので、事前に持参すると良いと思います。
御朱印の値段は志納(お気持ち)となっているで、御朱印の相場である300円を最低金額として、そこにプラスお気持ち代を支払われるといいかと思います。
熱田神宮の御朱印
熱田神宮本宮の御朱印
中央に神印がおされたシンプルな御朱印です。
御朱印の元は証明書のようなものだったのですから、これこそが本来の御朱印の形といえるるかもしれません。
別宮 八剣宮の御朱印
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創建は708年の古い歴史を持つ別宮の御朱印です。
織田信長や徳川家康が修造を命じた記録があり、武家の信仰が特にあつかったそうです。
正門から入って左手にあるので、こちらも是非お参りしたいですね。
上知我麻神社の御朱印
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家内安全・商売繁盛を願う「初えびす」というお祭りで毎年お正月に賑わいをみせる、摂社とは思えない立派な神社の御朱印です。
知恵の文殊様として合格祈願の絵馬もあるので、家族揃って訪れるのもいいかもしれません。
高座結御子神社の御朱印
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創建は不明ですが、天武天皇の時代(673~686年)や熱田神宮本宮と同時期などといわれていて、どちらにしても古い歴史のある神社の御朱印です。
周辺では貝塚や古墳群などの遺跡がみつかっていて、本当に古い時代から栄えていた土地なのだということがわかりますね。
氷上姉子神社の御朱印
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日本武尊の妻である宮簀媛命が祀られている神社です。
熱田神宮から離れた場所にありますが、熱田神宮の起源になった人物の神社となれば、やはり押さえておきたいところです。
熱田神宮オリジナル御朱印帳のデザイン・サイズや価格
深緑に熱田神宮の神紋「五七桐竹紋」がつけられた、上品で落ち着いたデザインです。
サイズは一般的な御朱印帳の小サイズ16cm×11cmです。
御朱印帳同様に志納金(お気持ち)となり、1,000円以上の金額で、とされています。
熱田神宮の見どころ
熱田神宮の見どころを紹介していきます。
弘法大師のお手植えの「大楠」
手水舎の近くにある大きな楠は弘法大師のお手植えといわれています。
樹齢はなんと約千年!
立派な幹が熱田神宮の長い歴史を物語っているかのようです。
織田信長が奉納した塀「信長堀(のぶながべい)」
織田信長が桶狭間出陣の際に戦勝祈願し、勝利したお礼に奉納した塀です。
瓦を積み重ねて作られている塀で、三十三間堂の太閤塀や西宮神社の大練塀並んで、日本三大土塀の一つといわれています。
当時のものがそのまま残っていて、間近で見ることができますよ。
名古屋で最古の石橋
名古屋では最古の石橋といわれていて、板石が25枚並んでいることが名前の由来です。
渡ることはできませんが、堅牢でありながらも優美な姿をじっくり鑑賞してくださいね。
熱田神宮からすぐ!ひつまぶし
名古屋名物といえば、ひつまぶしですね。
熱田神宮の近くに、本家ひつまぶしのお店があるんです。
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正門を出て真っ直ぐ歩いていくと、見えてきました、「あつた蓬莱軒 神宮店」さんです。
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実は「ひつまぶし」はあつた蓬莱軒さんの登録商標なので、本物のひつまぶしが食べられるのはこちらのお店だけということになります。
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ふっくら香ばしいうなぎが贅沢にぎっしり入っています。
高級品ではありますが、名古屋に来た時には、せっかくですから本場の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
名古屋の名物といえば、きしめんも忘れてはいけません。
熱田神宮では、境内で味わうことができるんです。
正門からの参道と東門からの参道がぶつかった三叉路の近くにある、「宮きしめん」さんです。
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境内の木々に囲まれた風情ある空気を楽しみながらいただけます。
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創業大正12年から受け継がれている伝統の味です。
ドリンクメニューなどもあるので、休憩がてらに立ち寄るのもいいですね。
さいごに
熱田神宮では、草薙神剣を祀る神社であることから、昔から刀剣の奉納が各時代にわたってされてきました。
国宝や重要文化財に指定された刀剣をはじめとし、様々な時代や刀工が揃い、それらを展示する専用のスペースとして、『草薙館』という刀剣専門展示館が令和3年10月3日にオープンします。
中でも圧巻なのが、通称『太郎太刀』とよばれる『大太刀 銘 末之青江(すえのあおえ)』です。
熱田神宮の詳細 | |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
電話番号 | 052-671-4151 |
公式HP | https://www.atsutajingu.or.jp/ |
公式SNS | |