日本の三大名園の一つ、兼六園の中にある朱色の社殿が美しい金澤神社に参拝に来ました。
こちらの神社は寛政6年(1974年)に現在の兼六園に藩校明倫堂を建てた時に、学問の神であり、前田家の先祖でもある菅原道真公を奉斎する神社として、金城霊沢のほとりに建てられました。
その後、白蛇龍神(金運・災難除けの神)、白阿紫稲荷大明神(商売繫盛の神)、琴平大神(交通安全)も相殿として一緒に祀られたそうです。
毎年、受験シーズンには多くの受験生がこの神社に合格祈願に訪れています。
また、金澤神社の境内の中には金城霊沢 (きんじょうれいたく)と言われる金沢屈指のパワースポットがあります。
この金城霊沢が、金運アップのご利益があると言われているのも魅力の一つなので、後ほど詳しくご紹介していきたいと思います。
金澤神社の御朱印時間や場所
金澤神社の御朱印をいただける場所は社務所です。
一の鳥居から入って、真っ直ぐ進むと、この二の鳥居がでてきました。
一の鳥居に比べて、大きく、威厳を感じます。
その先に随身門が見えてきます。
随身様(右大臣、左大臣)が祀られている事から「随身門」とも呼ばれています。
老朽化に伴い取り壊され、平成5年に復刻竣工されました。
朱塗りが鮮やかで、前田家の梅の花の家紋が目を引きます。
神門をくぐって右手に手水舎があります。
この水は、境内の井戸から24時間汲み上げており、井戸の水源は「金城霊沢」の地下源と同じで「金城霊沢の水」として多くの方から広く親しまれているそうです。
こちらで手をしっかり清めてから、参拝しましょう。
手水舎のすぐ横に御朱印が頂ける社務所があり、お守りも、そちらで購入できます。
御朱印の受付時間は9時30分から16時30分までとなっています。
金澤神社の御朱印に金箔
こちらは通常版の御朱印で、初穂料は500円です。
菅原道真公の栞と金澤神社の御朱印の意味が記載された、はさみ紙付きで素敵ですよね。
この御朱印には、よく観てください!金の文字の上に金箔が添えられているんです。
この金箔には、境内にある金城霊沢にまつわる「芋掘り藤五郎」の長者伝説に関連しています。
金澤神社から金城霊沢に向かう途中には、朱塗りが鮮やかな奉納稲荷鳥居があります。
その昔、藤五郎という貧しいけれど正直者の農夫が住んでいて、藤五郎が山から掘ってきた「芋」をここ(金城霊沢)で洗うと沢山の砂金が出たそうです。
藤五郎はこれを独り占めしないで貧しい人々に分け与え、仲良く暮らしたそうです。
この伝説に関連して御朱印を受けられた方の開運を祈念して金箔が付けられているそうです。
そこで金を洗う沢を「金洗沢(かねあらいさわ)」と呼んで金沢の地名の由来になったとされています。
こちらの金城霊沢のお堂の周りを、息を止めて3周すると、願い事が叶うと言われているらしいです。
金澤神社に参拝に来たら、このパワースポットは絶対に訪れなきゃですね。
龍神様が住んでいると言われている聖地の金城霊沢。
この透き通った湧き水は、本当に綺麗で神秘的でした。
写真では上手く伝わらないのが残念です。
その澄んだ綺麗な湧き水の中に、金運アップを願ってか、お賽銭が投げ込まれています。
是非とも、実際にこの井戸を見て欲しいと思います。
さらによく見ていただくと分かりますが、限定的に銀箔も一緒に付けられています。
現在はコロナの終息を願って、銀には殺菌効果があるからだと、宮司さんはおっしゃってました。
御朱印に金箔、銀箔付きなんて、ありがた過ぎます。
こちらは限定盤の御朱印で初穂料は、こちらも500円です。
毎月25日にある天神祭に合わせて1日のみの貴重な御朱印です。
この御朱印目当てに日程を組んで旅行に来られる方も、いらっしゃるそうです。
金澤神社オリジナル御朱印帳のデザイン・サイズや価格
金澤神社オリジナルの御朱印帳は1種類のみで、初穂料は1200円。
サイズは11cm×16cmです。
表紙には、拝殿の屋根に美しい鳳凰が鎮座している姿と、満月の刺繍が施されています。
裏表紙には、御朱印と同じく、兼六園の鎮守であることを表す角印があります。
黒字の御朱印帳は珍しく、格好良くて品格があるように感じますね。
金澤神社の見どころ
金澤神社の是非、拝殿の中までご覧になってみてください。
歴史を感じさせるこちらの天井絵の作者は、江戸時代後期から末期に活躍した狩野派の絵師 佐々木泉景さんの作品です。
この天井絵には、実在する動物・空想上の動物など様々な動物が描かれています。
一つ一つ、ゆっくり見てお気に入りを見つけてみるのも良いですね。
こちらの「白蛇天井画」の作者は金沢市在住の日本画家、山田俊一さんです。
2年半もの歳月をかけて描かれたもので、2012年10月に奉納された現代アートのようです。
合格祈願など沢山の絵馬が掛けられている奥には、商売繁盛の神様『白阿紫稲荷大明神』が祀られています。
夢牛。
天神様の御使いで、牛を撫でると夢を叶えてくれると言われているそうです。
私も、しっかりと夢牛さんを撫で撫でして来ました。
こちらの「いぼとり石」は、イボをこすると取れると信仰されている不思議な御神石で、現在では、目に見えないイボ(悩みや不安)も取ってくれると言われています。
金澤神社のお守り
良縁を結んでくれるお守り「結び守り」です。
これは、男女の縁だけでなく、人・物・お金のご縁も結んでくださいます。
このお守りは、境内にある金城霊沢の湧き水で5円玉を清めてから、願いを込めて水引を結ぶそうです。
5円玉の用意が出来ない場合は、両替もしてくれるそうです。
なんて優しいのでしょうか。
5円玉に水引を結んで願いを叶えるお守りなんて、水引工芸が盛んな金沢ならではのお守りだなあと思いました。
金澤神社へのアクセス&駐車場情報
金澤神社には駐車場がありません。
今回は、近くにある石浦神社さんの駐車場に車を停めさせていただき、金澤神社さんに向かいました。(もちろん、石浦神社さんにも参拝しました。)
石浦神社さんの駐車場で、20台程の小さめの駐車場です。
かなり、わかりにくいのですが、このタクシーのりばの案内が目印です。
広坂の交差点を過ぎてすぐ広坂のバス停があります。
このバス停の横から駐車場に入るので見落とさないように注意が必要です。
実際に私は一度、通り過ぎてしまいました。
石浦神社を出ると大きな広坂交差点があります。
信号を渡ると有名な兼六園があるので、まずは信号を渡ります。
兼六園を左手にして、広坂という坂道を登って行きます。
兼六園付近の観光案内図です。
美術館や工芸館があるみたいなので、参拝後に時間があれば是非、立ち寄りたいですね。
坂道を5分ほど歩くと、左手に金澤神社の朱色の鳥居が見えました。
本当に近いし、とてもわかりやすかったので、金澤神社と石浦神社の両方、参拝する事をお薦めします。
こちらは、石浦神社前のバス停に貼ってある案内図です。
見ての通り、兼六園や21世紀美術館と隣り合わせの立地です。
今回、私は車で神社に参拝しに来ましたが、車じゃない場合は、タクシーかバスでの観光になると思いますので、少し案内しておきます。
バスの場合は、金沢駅から城下まち金沢周遊バスが便利です。
15分間隔で運行していて、運賃は大人200円、こども100円です。
詳細は北陸鉄道バス株式会社の「城下まち金沢周遊バス」をご確認ください。
こちらは、石浦神社前の広坂バス停です。
目の前には、21世紀美術館があります。
このバス停で降りると、兼六園、21世紀美術館に歩いて行くことができます。
この他に、近江町市場やひがし茶屋街など、2か所以上の観光を予定している方には、1日フリー乗車券(600円)がお得です。
ただ、この乗車券はバスの車内では販売してないので、事前にバスターミナルなどで準備する必要があります。
金澤神社周辺御朱印巡り
金沢には金澤神社の他に尾山神社や石浦神社がとても近距離にあります。
石浦神社
徒歩数分の所に石浦神社があります。
石浦神社は、御朱印の他にお守りがとても人気です。
人気者の石浦神社のゆるキャラ「きまちゃん」が待っているかもしれませんよ!
尾山神社
車で6分程度の所に尾山神社があります。
こちらの神社の最大の見どころとも言える神門には、なんとステンドグラスがはめ込まれていて、日没からライトアップを行っているので、幻想的な雰囲気も味わえます。
さいごに
兼六園の敷地内にあり、前田家の先祖の菅原道真公をお祀りしている金澤神社に、参拝しましたが、初めて知る事ばかりの由緒正しい神社でした。
なかでも、金沢の地名の由来になったと言われる金城霊沢を、実際に見る事ができたのは良かったです。
龍神様の住んでいる金城霊沢の湧き水は本当に綺麗でした。
私も金運アップを願って、お堂を3周回りました。
この金城霊沢の湧き水は飲むことができます。
私も、空のペットボトルを持っていき、手水舎より頂いて帰りました。
スッキリと飲みやすかったです。
拝殿の中の天井絵も、見応え十分で見ないで帰るのはもったいないです。
金沢の兼六園に観光に来た際には、是非、立ち寄ってみてください。
金澤神社の詳細 | |
住所 | 石川県金沢市兼六町1-3 |
電話番号 | 076-261-0502 |
公式HP | https://kanazawa-jj.or.jp/ |
公式SNS | X Facebook Instagram |