京都の東山区にある東福寺は、紅葉の名所として有名なお寺です。
長く伸びる木造の橋廊の左右から見渡せる、紅葉の鮮やかな赤が覆う渓谷の美しい景色は、東福寺に行ったことがなくてもテレビ等で見たことがある方は多いのではないでしょうか。
京都の臨済宗の寺院の中で別格とされる京都五山の第四位の禅寺で、かつては全長約15メートルもの釈迦如来像を有していたといわれています。
近代に入ってから寺院の規模が縮小されてしまったそうですが、それでも、禅宗寺院にて祖師や高僧の墓塔とする院や庵である塔頭(たっちゅう)が、25ヶ所もたっているのですからとても広い境内と言えます。
広大な敷地に魅力あふれる東福寺の御朱印やみどころについてご案内します。
東福寺の御朱印受付時間や場所
東福寺の御朱印は、拝観時間が季節によって異なります。
4月~10月末までは9:00~16:00、11月~12月 第1日曜日までは8:30~16:00、12月 第1月曜日~3月末までは9:00~15:30です。
拝観時間までに御朱印を受け取り終えられるよう、余裕をもって受付しましょう。
本堂の裏手にある本坊庭園の方丈にていただくことができます。
入り口に「御朱印」と表示があり、靴を脱いで階段を上ると、右側に受付があります。
庭園の見学には大人500円・子供300円の拝観料が必要ですが、御朱印をいただく場所に入るには料金はかかりません。
東福寺の御朱印種類・初穂料(御朱印料)
東福寺の御朱印の種類と価格は以下のとおりです。
【通常の御朱印】
- 大仏寶殿:500円
- 通天:500円
- 各塔頭の御朱印 種類により異なる
【期間限定の御朱印】
- 正月(書置き):500円
- 秋期限定(書置き):500円
最新情報は公式インスタグラムにて公開されています。
塔頭の情報については、それぞれ独立した公式サイトやSNSを持っているところもあるので、そちらにてご確認ください。
東福寺の御朱印
東福寺の御朱印を紹介していきます。
大仏寶殿の御朱印
こちらが代表的な御朱印です。
角印をダイヤ型に押しているのがかっこいいですね。
手書きは500円、書置きはスタンプとなって300円です。
通天の御朱印
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「通天」とは、天に届くほど高いことであり、東福寺においては通天橋のことをさします。
東福寺といえば通天橋の印象が強いところもあるので、一目でどこの寺社かわかる御朱印といえますね。
手書きは500円、書置きはスタンプとなって300円です。
正月限定の御朱印
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通常の御朱印にだるまのスタンプが追加されます。
だるまさんの愛嬌ある表情に親しみが湧きます。
初穂料は500円で、書置きのみです。
秋季限定の御朱印
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書置きのみで通常の御朱印に紅葉のスタンプが追加されます。
紅葉を鑑賞した記念にもなりますね。
初穂料は500円で、書置きのみです。
東福寺各塔頭の御朱印
東福寺境内の塔頭には、御朱印をいただけるところもあります。
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勝林寺の御朱印は、版画のような独特の線を用いた繊細な絵柄は、実は切り絵だというから驚きです。
こちらでは時期によって様々な御朱印が出ているようです。
版画のような独特の線を用いた繊細な絵柄は、実は切り絵だというから驚きです。
こちらでは時期によって様々な御朱印が出ているようです。
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同聚院「モルガンお雪さん」の御朱印です。
祇園の芸妓で胡弓の名手でアメリカの大富豪と結ばれた、日本のシンデレラ・モルガンお雪さんが「働く女性の守り本尊」として祀られています。
お雪さんの優しいまなざしは、お仕事を頑張りたい女性を温かく見守ってくれそうです。
調べた限りでは、勝林寺、同聚院、霊雲院、一華院、龍吟庵、最勝金剛院、正覚庵、法性寺にていただけるようです。
期間限定のところもあるようなので、事前に各塔頭の公式サイト等にて確認してみてください。
東福寺の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
双龍図の御朱印帳
玉を見上げる目つきが表情豊かな龍は、法堂の天井に描かれている双龍図のものになります。
サイズは一般的な御朱印帳の大サイズ18cm×12cmで、価格は御朱印有り2,000円、なしで1,500円です。
庭園の御朱印帳
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庭園の枯山水とそこに落ちる紅葉がデザインになっているおしゃれな御朱印です。
サイズや価格は残念ながら情報がみつかりませんでした。
塔頭でも御朱印帳を出しているところがあります。
こちらは、勝林寺の御朱印帳。
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御朱印だけでなく、御朱印帳も様々な種類が出ています。
繊細なラインや華やかな色合いのものが多く、選ぶのも楽しくなりそうです。
東福寺の見どころ
通天橋
本殿の裏手から開山堂へと続く橋廊で、左右から季節によって移り変わる洗玉澗の渓谷の景観を楽しむことができます。
オフシーズンは人が少なく静かに景色を鑑賞できますが、毎年、紅葉のピーク時はこの橋廊の左右が観光客で埋め尽くされてしまっています。
秋の初めの季節だったのでうっすら紅葉していました。
見頃の季節は一面が紅葉し、美しい赤の木々を鑑賞することができます。
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橋廊の一部がせり出ていて、こちらから寄り迫力ある景色が眺められます。
絶好のフォトスポットですね。
開山堂
通天橋を渡った先、境内の最も高い場所に位置し、重要文化財に指定されています。
建物内は非公開ですが、上部にある伝衣閣に祀られている布袋和尚坐像は伏見人形のルーツとされているそうです。
建物の前に広がる庭園は江戸時代中期からのもので、今も美しくその姿をとどめています。
通天橋と開山堂の拝観には、通常期に大人600円・子供300円、秋季(11月10日~11月30日)に大人1000円・子供300円の拝観料が必要です。
愛染堂
南北朝時代の建築で、昭和12年に万寿寺より、現在の開山堂の西側へと移設されました。
その名があらわすように愛染明王が祀られている重要文化財です。
東福寺へのアクセス
東福寺へのアクセスはバスの利用がわかりやすくて便利です。
京都駅からは88・208系統で約15分、四条河原町からは207系統で約20分、東山三条からは202系統で約18分、祇園からは202・207系統で約14分、すべて「東福寺」下車にて徒歩約4分の距離です。
電車の場合は、JR「東福寺」から徒歩約10分、京阪「東福寺」もしくは「鳥羽街道」から徒歩約10分になります。
車の場合、境内の禅堂南側と東福寺北駐車場が一般用となり、参拝に限り無料で利用可能ですが、紅葉時期の10/25~12/10は閉鎖されるので、ご注意ください。
さいごに
東福寺の境内はとても広く、全てを回るとなると1日あっても足りないのではないかと思うほどです。
特に塔頭は境内の中にあるといっても、隣接している寺院のように道や壁で隔てられていてそれぞれが独立して建っているようなイメージです。
中でも、勝林寺は敷地も広く、坐禅体験などもできる立派な本堂があります。
手水舎では彩り華やかな季節の花々が浮かべられて、参拝客の目を楽しませてくれ、期間限定の御朱印の登場もしているんです。
その他の塔頭も見どころがたくさんあります。
京都には様々な観光地があってあれもこれもと欲張りたくなりますが、一つの場所をゆっくり回れば、その土地の魅力が更に深まって感じられるかもしれません。
東福寺の詳細 | |
住所 | 京都府京都市東山区本町15丁目778 |
電話番号 | 075-561-0087 |
公式HP | https://tofukuji.jp/ |
公式SNS | |