広隆寺は映画村で知られる京都市の太秦にある京都最古の寺院です。
創建当初から太秦の地にあったかどうかは定かではありませんが、歴史は古く、7世紀前半に創建し、平安京遷都前後には現在の地にあったといわれています。
国宝の弥勒菩薩半跏像が特に有名で、そのたおやかで美しい姿を直に見ようと多くの仏像ファンが訪れています。
また、毎年10月12日には、牛にまたがったまだら神を四天王が松明を持って従う行列の様子を、異形の扮装をして再現する、京都三大奇祭の牛祭が行われている(現在、不定期開催)ことでも知られています。
いにしえの情緒漂う広隆寺の御朱印や見どころなどをご紹介します。
広隆寺の御朱印受付時間や場所
広隆寺の御朱印は、楼門から参道を奥まで進み、書院の前にある参拝受付の左側にある御朱印受付にていただくことができます。
受付は、拝観時間が9:00~17:00なのでこの時間内に間に合うように向かいましょう。
広隆寺の御朱印種類と値段
広隆寺の御朱印種類は以下の通りです。
- 弥勒菩薩の御朱印
- 聖徳太子御遺跡第24番の御朱印
広隆寺ではオリジナル御朱印帳を作っていないので、あらかじめ他の寺社などで御朱印帳を用意しておいてくださいね。
広隆寺周辺では素敵な御朱印帳がいただける寺院がありますよ!
弥勒菩薩の御朱印
肉感のある文字は一見するとスタンプとは思えない重みが感じられます。
見本が出ているのはこちらのみで、指定せずに御朱印をお願いするとこちらになります。
初穂料は300円です。
聖徳太子御遺跡第24番の御朱印
中央の「楓野別宮(かえでのべつぐう)」とは、広隆寺境内の「桂宮院本堂(けいきゅういんほんどう)※国宝非公開」の場所にあったという聖徳太子が建てた宮殿のことで、描かれた八角円堂が外観と思われます。
太古の時代をリアルに感じられそうです。
初穂料は300円です。
広隆寺の見どころ
広隆寺で有名なものといえば、御朱印にもなっている弥勒菩薩の仏像です。
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国宝に指定されている広隆寺弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)は、宝冠(ほうかん)弥勒菩薩と宝髻(ほうけい)弥勒菩薩という二体があり、どちらも新霊宝殿にて実物を鑑賞することができます。
スリムな宝冠弥勒菩薩の姿のほうがどちらかといえばよく知られている姿で、1967年に発行された第一次国宝シリーズ第一集限定15円切手に、1981年には600円普通切手の意匠になりました。
新霊宝殿の拝観時間は季節によって異なり、3〜11月は9:00〜17:00、12〜2月は9:00〜16:30です。
また、広隆寺の境内への入場は無料なのですが、新霊宝殿内の見学は拝観料(大人800円、高校生500円、小・中学生400円)が必要です。
広隆寺へのアクセス
広隆寺へのアクセスは主に3つの手段があります。
京都市営バス
「太秦開町」から徒歩約2分です。
京都市営バスは京都市内をくまなく網羅していて、各名所もバッチリおさえられているので観光での移動にとても便利です。
路線図の赤線に囲われているエリアがすべて運賃均一区間(大人230円)になっています。
このエリア内なら京都バス・JRバスも含めて一日乗り放題の一日バス券は、大人700円という3回乗車しただけで元がとれてしまうお得さです。
JR山陰本線
「太秦駅」下車、徒歩約7分です。
京都駅から直接向かうなら、直通のこちらが便利です。
新幹線を利用して京都を訪問した場合、太秦駅は「京都市内」に含まれるので改札を出なければ、切符を買い足さず、乗車券をそのまま使って行くことができますよ。
京福電鉄嵐山本線
「太秦広隆寺駅」下車、徒歩約2分です。
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通称「嵐電」で親しまれる四条大宮から嵐山を結ぶ路面電車で、広隆寺の目の前も走っていて、乗るだけでも観光気分が味わえます。
さいごに
広隆寺のある太秦は東映太秦映画村のイメージが強いですが、寺社巡りがお好きな方には木嶋坐天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社もオススメです。
京都市内最古の神社の一つといわれていて、こちらも創建がはっきりしていませんが、『続日本記』(701)に社名が記されていることから、その前から既にあったとされているそうです。
境内にある元糺(もとただす)の池には、更に珍しい鳥居がたっています。
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「三柱鳥居」という不思議な形の鳥居は京都三珍鳥居の一つで、なぜこの形になったのかははっきりわかっていないそうです。
現在、御朱印はありませんが、広隆寺から徒歩7分の距離なので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
広隆寺の詳細 | |
住所 | 京都府京都市右京区太秦蜂岡町32 |
電話番号 | 075-861-1461 |
公式HP | なし |
公式SNS | なし |