宮城県の志波彦神社・鹽竈神社(しわひこじんじゃ・しおがまじんじゃ)は、東北地方に鎮座する神社の中でも有数の由緒のある神社です。
今回は、志波彦神社・鹽竈神社の御朱印などについて紹介していきます。
志波彦神社・鹽竈神社(しわひこじんじゃ・しおがまじんじゃ)について
志波彦神社・鹽竈神社は、仙谷線の本塩釜駅から歩いて15分、東北本線の塩釜駅から徒歩25分です。
末社の御釜神社も参拝するなら仙谷線の本塩釜駅からの方がお勧めです。
駅から広い道を歩くと、表参道が見えてきて、大きな鳥居と急な階段があるところが聖域への入り口です。
とても急な階段なので、雨の日のは注意を払って昇ってください(この日は雨でした)
ここの社には当初「鹽竈神社」のみが鎮座しており、この鹽竈神社は、全国にある鹽竈(鹽竃・塩竈・塩竃・塩釜・塩釡)神社の総本社とされます。
瑞巌寺とともに伊達家の崇敬を受けていたようで、歴代仙台藩主は「大神主」として祭事を司っていたようで、時には社領・太刀・神馬などを寄進することもあったようです。
現在の社殿は仙台藩四代藩主伊達綱村公の手により造営されたものです。
その後、明治時代に「志波彦神社」が遷座され、一つの境内に二つの社が存在する現在の形となりました。
宮城県のほぼ中央「塩竃市」に鎮座しており、鹽竈神社は陸奥国一宮で、志波彦神社は名神大社に名を連ねている古社であります。
この神社は祭神と社殿の配置が特徴的なのに加え、博物館には伊達家に由来する宝物などが収められています。
中でも「太刀銘来国光」(重要文化財)と「太刀 銘雲生」の二振は有名で、これらを含めて三十五振りの太刀が所蔵されれており、刀剣好きには有名なようです。
また、国の天然記念物に指定されている鹽竈桜(シオガマザクラ)があり、桜の季節はこの地方の名所として知られます。
志波彦神社・鹽竈神社の社殿について
まずは、境内図をご覧ください。
このように二つの社が並存しています。
志波彦神社
この神門から先が「志波彦神社」の境内です。
この神門を含めて本殿・拝殿と幣殿・回廊が塩竃市の指定文化財です。
鹽竈神社
この「随神門」正面から鹽竈神社の境内です。
この随神門をすすむとさらに「手水鉢」と「神門」があり、その先に御祭神を祀る社殿が存在します。
こちらの神社の特徴はその社殿の配置にあります。
神門の正面を進むとある「左右宮拝殿」があり、その奥の本殿は左宮・右宮と二つあります。
左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)が祀られます。
左右宮拝殿の右手に「別宮拝殿」があり、その奥の「別宮本殿」に主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)が祀られます。
参拝に順番はありませんが、主祭神が祀られいる正面右手の「別宮拝殿」から参拝されると良いでしょう。
鹽竈神社博物館について
1階には、武具・絵画・工芸品・古文書・典籍など鹽竈神社の歴史とその御神徳をもの語る貴重な文化財の数々を展示しています。
重要文化財の「太刀銘来国光」と「太刀 銘雲生」もこちらで展示されています。
2階は、鹽竈神社の主祭神塩土老翁神にゆかりある塩業や漁業に関する資料を展示されています。
博物館の拝観料などは下記のとおりになります。
博物館の拝観料などについてはこちらをごらんください↓↓↓
志波彦神社・鹽竈神社の御朱印受付時間や場所
御朱印は鹽竈神社、志波彦神社ともに鹽竈神社の祈祷受付で授与されています。
志波彦神社にも授与所はありますが、御守りなどの授与品の販売だけで、御朱印は鹽竃神社のみの受付となります。
【御朱印の種類】
- 志波彦神社・鹽竈神社の御朱印
- 御釜神社の御朱印
志波彦神社・鹽竈神社の御朱印
見開きの御朱印となり、一つのページに一つの社名を揮毫してくださいます。
初穂料は500円です。
御釜神社の御朱印
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鹽竈神社より徒歩2分ほど、本塩釜駅から志波彦神社・鹽竈神社に徒歩で向かう途中にある御釜神社(おかまじんじゃ)は、鹽竈神社の末社です。
この神社は、名は体を表すというように神聖な釜がある神社です。
これは「神竈(しんかま、神釜)」または「御釜(おかま)」と呼ばれ、覆堂のような建物の中に、鹽竈神社の神器とされるに鉄製の四口の竈が安置されています。
この竈の中には水が張られ、かつては竈内の水の変色でト占が行われたらしいです。
また、かの芭蕉も塩竈に訪れた際にこの御釜神社に訪れ、神釜を拝したことが奥の細道に記されております。
現在でも、この中の水が変わると天災があるといい、平常時は赤茶色の水をたたえているらしいですが、2011年の震災時には、4つの内2つが透明の水に変化していたといわれています。
この釜はある神事につかわれるもので、原則非公開ですが、予約の上拝観料を100円を支払うことで拝観できます。
また、この神社には「牛石」というものがあります。
境内にある牛石藤鞭社の脇の池中にある霊石で、鹽土老翁神が海水を煮て製塩する方法を人に教えた際、塩を運ばせた牛が石と化したといいます。
この牛石は、境内にある池の中に沈んでいる為通常見ることはできません。
この池は松島湾に通じている海水池のようで、1年に1度の水換え神事の時や、たまたま水が澄んでいる時には、石が見えるらしいです。
なお、牛石には手足の病、牛馬の病を治すご利益があるといいます。
御釜神社でも御朱印をいただくことができますが、この記事を書いている直近の情報ですと、書置きになるようです。
志波彦神社・鹽竈神社で御釜神社の御朱印をいただく際は、受付で授与を申し立ててください。
初穂料は300円です。
志波彦神社・鹽竈神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
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サイズは16×11.5cmの小判サイズで、初穂料は1,500円で御朱印帳は別です。
表には「塩竈桜」と「社殿」裏には二つの神社の御神紋と神社名が刺繍されています。
志波彦神社・鹽竈神社のお守り
志波彦神社・鹽竈神社では様々な授与品があります。
こちらでは代表的な授与品を紹介します。
うまくいく御守
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ナニコレ!と言いたくなる授与品です。
鹽釜神社には、代々御神馬が使える習わしがあることから誕生したお守りのようです。
事実、20年ほど前まで本物の馬がいましたが、現在は亡くなっています。
このお守りには馬の蹄が9つ描かれているデザインがされ、「馬(うま)9(く)いく」とかけていて、なんだかうまく聞きそうな気がするということで人気があるようです。
心願成就のお守りとされ、初穂料は1,000円です。
うみまもり
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「海の安全」守護を目的としたお守りです。
仕事・スポーツ・レジャーなどで海に関わる方々の「海の安全」を御祈念しました御守と鹽竈神社でも紹介されており、「塩土老翁神」のご神徳が発揮される授与品です。
神社側の説明では、「※紐はご自身でお持ちになる条件に合った強度や長さの紐とお取り替え頂きお持ち頂いて結構です」とのことです。
初穂料は1,000円です。
しおがまさまの知恵袋
神話の中で神々に助言を与えたりした「塩土老翁神」の力を借りれば、成功へのお導きをしたくださるかもしれません。
初穂料は1,000円です。
志波彦神社・鹽竈神社の駐車場について
志波彦・鹽竈神社境内の東側から北側にかけて参拝者専用の無料駐車場が4か所あります。
上記の地図のように、「第1駐車場」と「第2駐車場」地図にはありませんが「第3駐車場」があり、また、「バス駐車場」もあるので、ツアー客にも利便は高いです。
それぞれの駐車場の行き方は神社のHPを参照してください。
第1駐車場がメインであり、それ以外の駐車場はお花見や初詣の時など参拝客の増える時期に利用されるようですが、繁忙期には「誘導員」が配置されているらしく、その人の指示に従えば問題ありません。
特に55万人が参拝するという初詣の時期は、鹽竈神社では毎年、複数の臨時駐車場を用意し、約2000台の駐車ができるようにしているようです。
例えば、近くの学校・公園・各種企業の駐車場が用意されるようなので、詳細は「志波彦・鹽竈神社」のホームページを確認していください。
なお、駐車場の開門時間は午前5:00~午後5:00です。
志波彦神社・鹽竈神社周辺おすすめ御朱印巡り
宮城県の観光地といえば松島ですね。
観光コースに伊達氏ゆかりの有名な寺院「瑞巖寺」が入っていることが多いでしょう。
瑞巌寺・五大堂
瑞巌寺の境外仏堂である「五大堂」は、瑞巖寺同様に松島で有名のです。
瑞巌寺では、「五大堂」御朱印もいただけます。
四寺廻廊
四寺廻廊とは、東北地方の4つのお寺を巡礼コースのことをいいます。
東北地方の御朱印巡りに一緒に巡礼いかかでしょうか。
さいごに
今回は、志波彦神社・鹽竈神社の御朱印などについて紹介してきましたが、宮城県にはまだまだおすすめしたい神社、寺院がたくさんあります。
また改めてご紹介します。
志波彦神社・鹽竈神社の詳細 | |
住所 | 宮城県塩竈市一森山1-1 |
電話番号 | 022-367-1611 |
公式HP | http://www.shiogamajinja.jp/ |
公式SNS | なし |