雨月物語をご存じでしょうか?
この物語の中で西行法師と対峙する怨霊が「崇徳天皇」です。
この崇徳天皇は、平将門、菅原道真と並ぶ「日本三代怨霊」の一つとされ、平安時代に信仰された「御霊信仰」といって、怨霊を鎮めて神(御霊)として祀り、その力を借りたり、加護を受けるようになると考えられた信仰があり、日本にはこの他にも怨霊を祀る神社があります。
東京の「神田明神」、京都府の「上・下御霊神社」が知られていますが、今回ご紹介する「白峯神宮」は御霊信仰により創建した神社ではありません。
こちらは、明治時代に孝謙天皇の意志を継いだ明治天皇の勅命により、香川県にある天皇の御陵からその御霊を京都に戻して創建されました。
現在では、「蹴鞠」の実演と境内社に武道とスポーツの守護の神が鎮座されていることから、各種スポーツを行う若者やプロの参拝も多いようです。
それに因んだ授与品もあり、小さい境内ながら存在感があります。
近隣の「晴明神社」とともに平安時代に源流を持つ白峯神宮の御朱印の紹介です。
白峯神宮の御朱印受付時間や場所
神門入って左側に「社務所」があり、御朱印や授与品はこちらでいただきます。
授与所は8:00から16:30までです。
白峯神宮の御朱印種類・御朱印の初穂料(御朱印料)
2022年現在御朱印は直書きと書置きが存在し、季節の御朱印があります。
社務所に見本が掲示されているので、番号を言って受領します。
初穂料はすべて500円です。
御朱印は2022年11月現在、通常の御朱印2種類、季節の御朱印2種類の合計4種類が存在します。
通常の御朱印
中央上に「菊の御紋」、その下に「白峯神宮」の神社印があり、右に大きく「奉拝」と揮毫されています。
2022年の訪問時は書置きをいただきましたが、申し出の上、御朱印帳があれば揮毫していただけるかもです。
こちらは書置き限定です。
上記の通常の御朱印と同様の内容ですが、社殿を背景にした専用の紙に揮毫されています。
季節の御朱印
2022年11月の訪問時は、紅葉の時期ということで「青紅葉」の印と蹴鞠をする平安貴族のイラストの印があります。
左上には風のイラストがあり、青紅葉が散る様子を表しているようです。
中央に大きく「白峯神宮」の揮毫と神社印があります。
2022年11月の訪問時に配布されていた「赤紅葉」の印と蹴鞠をする平安貴族のイラストの印があります。
左上には風のイラストがあり、青紅葉が散る様子を表しているようです。
社務所でお願いすれば通常、限定を問わず御朱印帳に揮毫していただけます。
白峯神宮の御朱印帳のデザイン・サイズ・価格について
表面には「御朱印帳」とあり、菊の御紋と崇徳天皇の御歌が印刷されています。
裏面は、「白峯神宮」の社名と蹴鞠をする平安貴族の姿を描きます。
白峯神宮のご利益・見どころ
崇徳上皇を祭神としているので、その怨霊としての力ですぐれたご利益があるようですが、境内の摂社にはそれぞれ特定の願いに対して強いご利益のあるところがあるので紹介します。
白峯神宮のご利益
特に、この神社特有のご利益が「武芸上達」と「スポーツの守護」ですが、これらも境内の摂社にある祭神の威力によるものです。
武道上達の神「伴緒社」
崇徳天皇に仕えた武道の神として、源氏の頭領源為義・鎮西八郎為朝公を祀る。
今でも弓や剣術などが奉納されています。
「まり」の神にして球技上達の神「地主社」
この社の祭神である「精大明神」は蹴鞠・和歌の宗家である公卿・飛鳥井家が代々守護神として邸内にお祀りしてきたもので、現在は白峯神宮境内にあります。
「まり」の神ということで、蹴鞠上達のご利益があったという逸話もあり、現代では、球技上達の神として各種スポーツ選手や学生から信仰されています。
なお、社務所の隣には奉納されたボールなどが展示されています。
良縁結びと病気平癒、お笑いの神様「潜龍社」
昭和時代に出現した龍の神様で、悪縁を水に流して、良縁を運ぶ神とされ、寿福長命のご利益があります。
最後に本殿に崇徳天皇とともに合祀される淳仁天皇も怨霊となったことで有名ですが、この二柱も「悪縁切り」のご利益があるといいます。
白峯神宮の見どころ
この神社のみどころはやはり「蹴鞠」です。
蹴鞠
仕切られた専用の競技場で、鞠をけり続けて、落とした人が負けという簡単なものです。
現在は、「蹴鞠保存会」の人々の手により保存、継承されており、毎年4月14日と7月7日に蹴鞠の奉納が行われ、毎月二回日曜日に稽古を行っています。
雨の場合は拝殿の中で行われています。
白峯神宮の御守など
社務所では各種御守が販売されています。
特に武道上達やスポーツに関する御守が充実しています。
叶う輪【根性育成】(青、緑、赤、黄)
手首や普段に使用するバッグ等好きな所につけてモチベーション、テンションを向上し、練習の成果を発揮し願いを「叶え」ていただくものです。
競技に使用するボールに特徴があるサッカー、野球、バレー、バスケ、テニス、バドミントン、卓球がつけられています。
初穂料800円で、青、緑、赤、黄色があります。
闘魂守
スポーツの神である「精大明神」のご加護を受けられる御守で、角形と丸形の2種類があります。
初穂料は700円。
この他に「まり鈴」や「馬蹄」があります。
白峯神宮のアクセス・駐車場情報
駐車場の代わりに境内内の社務所周辺に駐車するようです。
神門入った左右の空きスペース(六台程度)に駐車します。
駐車場は少ないため、交通公共機関の利用をお勧めします。
一応周辺には駐車台数は少ないですが有料の駐車場(しらみねパーキングなど)が存在します。
【地下鉄】
京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」を下車し、④番出口より西へ徒歩8分
【バス】
京都駅より市バスの51・59・201・203号に乗車して、「堀川今出川」バス停下車
徒歩1分ほど。
さいごに
白峯神宮の近隣にあるのが陰陽師安倍晴明を祭神とする「晴明神社」です。
白峯神宮と並びこの近隣を代表する社叢のためご参拝することをお勧めします。
白峯神宮の詳細 | |
住所 | 京都市上京区飛鳥井町261 |
電話番号 | 075-441-3810 |
公式HP | http://shiraminejingu.or.jp/ |
公式SNS | なし |