愛媛県松山市の街中に鎮座している伊豫豆比古命神社。
「え?この神社、なんて読むの?」と思った人も多いことでしょう。
この神社の読みは「いよづひこのみことじんじゃ」。
ですが地元の人がその名で呼ぶことはほとんどなく、もっぱら「椿神社」とか「お椿さん」とか呼んでいます。
名前にいっさい椿要素がないのになんで椿神社なんて呼ばれているのか?
それは、神社の周りはもともと海で、海を意味する「津の脇にある神社」、すなわち「つわき神社」と呼ばれていたのが訛っていったんだとか。
更に神社の周りに椿が植わっていたこともあって「椿神社」と呼ばれるようになったそうです。
今回は、そんな伊豫豆比古命神社の御朱印とお守りについてご紹介していきます。
伊豫豆比古命神社の御朱印受付時間や場所
御朱印の受付時間は9時~17時の間。
いただける場所は本殿のすぐ隣にある授与所です。
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御朱印受付と案内があるので、すぐにわかると思います。
待ち時間は、平日なら10~15分ほどですが、お正月やお祭りの時は境内は非常に混み合うので、この時に御朱印をいただくのはかなり時間がかかりそうです。
伊豫豆比古命神社の御朱印
伊豫豆比古命神社の御朱印は下記の通りです。
【通常御朱印】
- 伊豫豆比古命神社の御朱印
- 勝軍八幡神社の御朱印
- 児守神社の御朱印
【限定御朱印】
- 伊豫豆比古命神社の正月・椿まつり限定御朱印
- 勝軍八幡神社の正月限定御朱印
- 児守神社の例大祭限定御朱印
伊豫豆比古命神社の御朱印
伊豫豆比古命神社の通常時の御朱印です。
伊豫豆比古命神社の朱印の右上に「伊豫の國 椿神社」と押印されています。
「椿神社」という地元に親しまれてきた呼称は、御朱印にも入っているんですね。
初穂料は500円です。
勝軍八幡神社の御朱印
摂社の勝軍八幡神社の通常時の御朱印です。
勝軍八幡神社は、元寇の時に防人として出兵した伊予の国の河野一族が、戦に勝ったことを記念して建立した神社です。
御朱印には伊豫豆比古命神社と同じく、椿神社の押印がされています。
初穂料は500円です。
児守神社の御朱印
摂社の児守神社の通常時の御朱印です。
児守神社の朱印の右上に、伊豫豆比古命神社と同じく椿神社の押印がされています。
初穂料は500円です。
伊豫豆比古命神社の正月・椿まつり限定御朱印
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正月や椿まつり(旧暦の正月)の時に頒布される、伊豫豆比古命神社の限定御朱印です。
黒の紙に金字で「伊豫豆比古命神社」と書かれ、右下に神社の押印がされています。
黒地に金の文字が映えて、シックながらも豪華です。
初穂料は500円で、書置きのみです。
勝軍八幡神社の正月限定御朱印
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勝軍八幡神社の正月限定御朱印です。
椿模様に、弓で的を得ようとしている人物のシルエットが描かれています。
勝軍八幡神社が、元寇との戦の勝利を記念して建立され、ご利益が「必勝祈願」「合格祈願」なので、御朱印にもその文字が書かれています。
頒布期間は1月1日から2月末までと、ちょうど受験シーズンと重なっているので、受験生やその家族は授与していただくと良いのではないでしょうか。
ただし枚数限定なので、お早めに。
初穂料は1000円で見開き2ページの大きさ、書置きのみとなります。
児守神社の例大祭限定御朱印
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児守神社の3月の例大祭に合わせて頒布される御朱印です。
児守神社はその名の通り、「子育て」「子授り」など子どもの守護に関してのご利益のある神社。
その例大祭の御朱印も、子どものイラストが描かれたものになっています。
例大祭当日だけではなく、3月いっぱい頒布されているようです。
初穂料は1000円で、見開き2ページの大きさ、書置きのみとなります。
伊豫豆比古命神社の御朱印帳のデザイン・サイズや価格
伊豫豆比古命神社では、3種類の御朱印帳を授与していただけます。
それぞれ個性のあるデザインなので、気に入ったデザインの御朱印帳を選ぶも良し、全て網羅するも良し。
画像左側にある椿柄御朱印帳は、白地に椿の絵がたくさん描かれた、かわいいデザインの御朱印帳です。
裏面には金色の椿の絵と、その下に「伊豫豆比古命神社」と金字で書かれています。
大きさは縦16㎝×横11㎝。
初穂料は1,500円です。
画像真ん中にある御朱印帳は、伊豫豆比古命神社のゆるキャラ(?)である、お多福(だと思います、たぶん)が表面に描かれた御朱印帳です。
裏面には白い椿と、金字で椿神社の文字が。
御朱印帳全体は赤地ですが、よく見ると、うっすらとお多福の顔がたくさん!
大きさは縦16㎝×横11㎝。
初穂料は1,500円です。
そして画像左側にある黒地御朱印帳は、2つの御朱印帳とは打って変わって、黒地で渋みのあるデザインの御朱印帳です。
御朱印帳全体に、白い椿と、神社の社紋である十六弁八重表菊が、うっすらと描かれています。
表面の中央には十六弁八重表菊が白く、くっきりと描かれており、その下には白字で椿神社と書かれています。
大きさは縦16㎝×横11㎝。
初穂料は1,500円です。
また、御朱印帳の中には小さなお守りもついています。
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「笑門来冨久守護」と書かれており、つまり「笑う門には福来る」のお守りです。
このお守り単体では授与されていないようなので、ぜひ御朱印帳をいただいて、お守りもGETしてください。
伊豫豆比古命神社のお守りなど
伊豫豆比古命神社には、椿や神社のゆるキャラであるお多福をモチーフにしたお守りやお札がたくさんあります。
その一部をここで紹介していきます。
冨久椿
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神社のゆるキャラであるお多福のお札です。
「え?どこがお札?」って思われるかもしれませんが、お札って言ったらお札なんです。
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ほら、ちゃんとよく見れば、お多福の顔の下に、お札らしきものが垂れ下がってますよ。
お多福の顔がインパクトありすぎるのと、鈴で隠れてしまって良く見えないだけで。
こういうタイプのお札は他ではあまり見かけないと思うので、気になった方はぜひ入手してくださいね。
健康長寿お守り
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紅白の椿がかわいい、健康長寿のお守りです。
椿はちりめん細工で作られた紅白のものが目立ってますが、金色の金属でできた椿も、ちょこっとついています。
椿神社と呼ばれる伊豫豆比古命神社ならではのお守りです。
仕事お守り、こども守り
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写真の下にあるお守りが「仕事お守り」です。
神社本殿の絵と椿の絵が書かれていますが、切り絵調の絵に色がついていて、ステンドグラスみたいで綺麗ですね。
そして写真の上にあるのが「こども守り」
お守りの表面にポケットがついていて、カエルがひょこっと顔を出しています。
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なんでカエルかっていうと、「無事に帰る」とカエルをかけているんだとか。
カエルもかわいいので、お子さんに渡せば喜ぶかもしれませんよ。
椿絵馬
絵馬といえば、その神社特有の形をしていたり、絵が描かれていたりすることがありますが、それは伊豫豆比古命神社も同じ。
そして伊豫豆比古命神社は別名「椿神社」。
となると、どんな形の絵馬なのか、もうおわかりですね?
そう、椿です。
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写真では赤の椿の絵馬が目立っていますが、白い椿の絵馬もちゃんとありますよ。
どちらの色もかわいいので、好きな色の絵馬を選ぶと良いでしょう。
伊豫豆比古命神社のアクセス・駐車場
伊豫豆比古命神社へのアクセスですが、車で参拝するのが断然おススメです!
というのも、最寄駅はJR市坪駅なのですが、この駅から神社までは2㎞ほど離れています。
また、市坪駅は無人駅なのでタクシーもつかまりにくいです。
なので、あまり歩きたくないという人は、車で参拝しましょう。
車でのアクセス方法
松山自動車道を松山ICで降りて、松山外環状線に入りしばらく進んだ後、古川はなみずき通りに入って北に進み、190号線で右折してそのまま進むと、神社に到着します。
タクシーを利用する場合は、最寄りのJR市坪駅ではなく、JR松山駅で下車したほうがつかまえやすいです。
伊豫豆比古命神社には広い駐車場があります。
駐車場は、本殿南側の鳥居の隣に1箇所、更にその奥へと進んでいった本殿東側に1箇所、本殿西側に1箇所の、計3箇所あります。
合計で200台駐車できるので、正月や椿まつりなどの大きな行事の時以外は、車で参拝しても問題なく駐車できます。
さて、車で参拝した時にわりとスルーしがちになってしまうのが、参道の大鳥居ですが、伊豫豆比古命神社の西側参道の大鳥居についてはスルーしないでください。
何故かというと…
鳥居が!愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社「いよずひこのみことじんじゃ」、通称「椿神社」の西の大鳥居だそうです。(高)#愛媛#椿神社 pic.twitter.com/Bx878MjHfT
— 朝日新聞航空部 (@asahi_aviation) August 3, 2019
あ、遠すぎて良くわかりませんね。
ちょっとアップにしてみましょう。
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おわかりいただけますか?
鳥居がマンションの5階の一室に、めりこんでいるんです!
マンションを建てた当初は、鳥居にここまで接近する予定はなかったんだそうですが、建設の過程でどんどん鳥居に近づくようなかたちに変更せざるをえなくなってしまったんです。
ですが鳥居にぶつかってしまうわけにはいかず、マンションの一画をへこませることにしたんだとか。
ちなみに、縁起が良いと思われているのか、今まで空室になったことはないんだそうです。
電車とバスでのアクセス方法
車での利用ができない場合、電車とバスで参拝することもできます。
ただし、乗り換えが多いので乗り間違えないように注意してください。
JR松山駅で下車し、伊予鉄バスに乗って伊予鉄松山市駅に向かいます。
松山市駅から伊予鉄バス砥部線に乗車し「椿前」バス停で下車すれば、徒歩5分で神社に到着します。
あるいは松山市駅から伊予鉄バス市坪・はなみずき線「椿神社前」バス停で下車しても辿り着くことができます。
さいごに
椿神社として地元民に愛されている伊豫豆比古命神社ですが、今回ご紹介したところ以外にも、見どころはいろいろあります。
例えば、本殿をぐるりと一周する回廊。
その脇には石灯籠が立ち並び、奥には神社に自生する椿が茂っていて、冬場の椿の季節には美しく彩られた椿の花を見ることができます。
また、本殿の天井にはさまざまな種類の椿が描かれていて、その美しさは圧巻で、一見の価値どころか、何度でもみたくなるほどです。
車がないと参拝しにくい場所にある神社ですが、愛媛県松山市に向かわれた際には、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
伊豫豆比古命神社の詳細 | |
住所 | 愛媛県松山市居相2丁目2-1 |
電話番号 | 089-956-0321 |
公式HP | http://www.tubaki.or.jp/ |
公式SNS | Facebook Instagram |